ちょっと時間が空いてしまったのですが、占い芸人のますかた一真さんから昨年末に発売された「西洋占星術の超入門」という著書をご恵贈にあずかりました。
故まついなつき先生が占いTVというネットテレビに出演されていた時の教え子さんのおひとりです。
2018年に開催された「占い芸人育成プロジェクト」で「占い師としての適性」や「運の良さ」といった視点から選抜され、100人以上の吉本芸人の中から第1位に選ばれた占い芸人さん。
映画がお好きなお好きな方で、ウラナイトナカイや私個人でやったイベントに出ていただいたこともあります。
この時はタロットの大アルカナカードを有名な映画に紐付けて、自作のタロットで占ってくださったのでした。
今見てもこの時の鑑定は刺さりますね…
そんなますかたさんが、満を辞して上梓されたのがこの本です。
冒頭の「ホロスコープのあらすじを書き出してみよう」をやってみるだけでも、その人が作りだす映画がイメージできます。
早速自分のホロスコープでもやってみました。
私のシナリオは…
「安定感を固める」私が「他者と協力して」、「創造」の中で「粘り強く豊かさを獲得していく」物語
とのこと。
そうですね例えば…、寡黙で無愛想な農園主が、天候不良や領主やお国からの理不尽な要求に悩まされつつも、家族やスタッフや仲間の農家と手を取り合い、品種改良などを重ねて良い作物を創造し、豊かな暮らしを手に入れる…そんな物語でしょうか。
地味すぎて映画にならないか?
ここから(もっと細かくホロスコープを見て)具体的なシーンを挟んでいきましょうとあって、なかなかワクワクしますね。
惑星のページはそれぞれの説明だけでなく、「太陽サインで表す映画のジャンル」「水星サインでわかる仕事の進め方(映画の助監督のワークスタイル)」「金星サインで表すヒロイン像」「火星サインで表すヒーロー像」など、具体的にイメージしやすい例が載っています。
映画を知らなくても丁寧な解説が載っているので、逆に「この映画、見てみようかな」ってなりますね。
ちなみに私のヒロイン像はもののけ姫のサンで、ヒーロー像はロッキーだったよ。
何度打たれても立ち上がるよ🔥
サインとハウスの説明も丁寧にされています。
各サインごと、ハウスごとにイメージに合う映画が紹介されているので、イメージもつかみやすいですね。
そして、さらっとですがアスペクト(天体どうしの組み合わせ)についても触れられています。
基本の基本についてしか書かれていませんが、ここを押さえておくのは大事という内容が書かれていました。
最後には物語を完成させるためのシナリオワークが書かれています。
これはちょっと難しいですね。練習が必要そうです。
書かれているサンプルをじっくり読み解いていただければと思います。
私は物語から作家さんのホロスコープを推測したり、物語を分析してどのように符合するか確認するのが好きなのですが、作家さんがなぜこのキャラクターを生み出したのか、この物語のテーマはなんなのかを読み解くヒントになるかなと思います。
また創作活動をしている方にも、物語やキャラクターの創作のヒントにもなりそうです。
あとがきに「当たった」よりも「面白かった」と言われるのがうれしいとありました。
占いはエンタメの性質があると思います。
占い師は相談者さんだけのストーリーを読み取ってお伝えします。
自分だけの物語にワクワクしてもらえると、占い師冥利につきますね。
超入門とありますが、基本的なことはしっかりとおさえられた本ですので、これから勉強してみようという方はぜひ一度ご覧になってみてください。
みずまちも6月から初級講座をやります。
あなただけの物語を作り上げてみませんか?