昨日はもう(=_=)こんなんだったので
早々に寝落ちしてしまいましたが
昨日書きたかったことを書きます。

あ、今日のトナカイは14~19時です。
よろしくおねがいします。
詳しいスケジュールは、昨日の記事を見てね。

私は活字、コミック、アニメから
作者のチャートを思い浮かべるのが好きです。

作品に触れているときに
ふっと特定のサインが浮かんだり、
アスペクトが浮かんだりするんですよね。

それで、答え合わせのように
作者のチャートを出してみて、楽しむのです。

暗~~~い(笑)

映画やドラマではやりません。
やっぱり脚本家や演出家、出ている俳優さんなど
いろいろな人のキャラクターが混ざって出てくるので
想像しにくいんですよね。

アニメやコミックの場合は、
どこを切り取っても作者の一断片だし
なによりシンプルに要素が抜きん出ているので
わかりやすいです。

で、何人か取り上げたいんですけど
初回はちょっとイレギュラーでいきます。

漫画家の萩尾望都さん。

もう子供の頃からファンで
ポーの一族とか、11人いる! とか
ドキドキして読みましたねー!
永遠に14歳でいたかったものです(←バカ…

ストーリーもいいけど、絵もきれい。
この方の書く女の子がかわいくって好きです。

ファンすぎて冷静に作品からフィードバックできないので
この方だけチャートから普通に見ていきます。

さて、この方は、太陽おうしさんです。
魅かれるわけですよね。

最近買って面白かったのは、これです。

エッセイです。めずらしいですよね。
若い頃書いたものらしいのですが
随所に、ウシらしさが出ていて面白いです。

編集さんとのしつこい…いや、粘り強い駆け引きとか
仕事の中断の苦しみについて、とか。

この仕事の中断とは、5分でいいからアレやって!
てのがダメって話です。
たった5分がその日一日をダメにする。
集中力が切れちゃうんですよね。

これは別のエッセイ漫画でも書かれていたのですけど
食事することすら、集中力が切れちゃってダメで
心配した家族が食事を作り置きしておいてくれるのだけど
それすら腐っていくという話。

まったく同じです。
食べることすら面倒。料理なんて問題外。
そんなことしたら、料理に意識がいってしまいます。

今、私、この文章を明け方近くに書いてますが
ベッドで思いついたので、顔も洗ってません。

忘れちゃう。途切れちゃう。

細切れに作業ができないんですよね。
マルチタスク機能も装備されてません。

あとは、英語を音で覚えていく話とか
お気に入りの漫画を切り抜いて自分で製本した話とか
ウシ度100%な感じなのです。
(なんだその度数はイヤだな(笑))

が、今日の本題はそれじゃありません。
前置き長い。

あとがきにこんな一文があります。
長いけど、引用します。

私は対人関係の距離をうまくとることができません。幼いときからそうで、まず人見知りというものをしませんでした。人見知りとは自分と他人を区別する能力で、親しい人になつき、見知らぬ人を用心するわけですが、その能力がなかなかうまく発達しなかったわけです。
不用心に他者になついては、“変な子”と拒否されて傷つく。それで私はだんだん、どうも“他者”は“私”ではないらしいと気づき、“他者”とは何か考え始めるわけです。
他者には他者の都合がある。気持ちがある。こだわりが、価値観がある。そして、相手を理解すればするほど、私は“他者”という人間から遠ざかっていきました。
遠ざかると孤独になるので、やはり近づく。近づくと無防備になって傷つく。それで用心深くなる。ここが距離の取れないところで、無防備と用心深さの両極端をいったりきたりするのです。ブランコのように。

萩尾望都著 思い出を切りぬくとき あとがきより

これを見て、ああ、月が蠍だ、と感じました。
ひとなつこく、相手との一体化を望む。

しかし、その距離の取り方がわからない。
そして、何かが月に横やりを入れている。
冥王星で、しかもスクエアでしょう。
年代的にも間違いありません。冥王星獅子座世代のはずです。
近づくのと離れるのとを、
極端な形で繰り返していくことから読み取れます。

そう感じてチャートを出してみたら、
やはりそうでした。

満月生まれなので、太陽と月はオポジションです。
オーブは広めですが、冥王星と太陽もスクエア。

これは何を意味するかというと
この方の場合は、心をターゲットとして(月)、
作品を書いていくこと(太陽)になります。

さそりの月に冥王星がスクエアであることによって
人間の心の奥深いところまで切り込んで感じ取ったものを
おうしの太陽が漫画として表現していくのです。

私はつらくて読めなかった作品ですが
残酷な神が支配する という作品があります。
性的虐待を扱った作品です。

この作品も、いかにもこの太陽、月、冥王星のTスクエアを感じさせます。

有名なところでは「イグアナの娘」がありますよね。

あれは母親との関係を描いた作品で、
やはり月と冥王星のアスペクトをイメージさせます。

あとがきでは、長い時間をかけて
ようやく距離の取り方を覚えたという記述もあり、
Tスクエアは折り合いを付けるのが大変だけど
落としどころさえ見つかれば、
強力な武器になるのだなと感じさせました。

チャートでほかに武器になってるなと感じるのは
水星と海王星のトライン。
世代の意識をうまく言葉や技術力に反映させていくことができます。
これには冥王星が加わって、小三角ができています。

あとは、金星土星のスクエアとか。
自分の趣味好みをとことん追求して、
エッセンスを絞り出していけそうです。

オーブ広めですが、火星、冥王星のトライン。
死んでも死んでもよみがえる、不死鳥のようなアスペクト。
本人は疲れますけどね。
作品を作り上げる粘り強さにつながっていそうです。

火星は木星とのスクエアもあります。
通称ダメンズ・アスペクト(笑)
あ、私が勝手に呼んでるだけですが。
好きな男性に甘いんですよね。
そういえば、ちょっとへたれな感じの男性キャラが多い気がします。

また、世代の持つものですが、
土星天王星セクスタイルかな。
常識を超えたものを生み出せそうですね。

最後に、一番最近気に入った作品。

短編集ですが、この中の
「柳の木」という作品が秀逸です。

サイレントムービーのような作品で
台詞は最後の1ページまでまったくありません。

以下は、ネタばれです。

河原にたつ柳の木の下で
傘をさした女性がたたずんでいます。

土手の上を往来する人を眺めています。

眺めているのは、ひとりの少年。

少年は、どんどん大きくなり、
青年になり、パートナーを見つけ、
子供ができ、壮年になります。

河原の土手も、どんどん整備されて
きれいになっていきます。

かわらず見守り続ける女性。

最後のシーンで、壮年になった昔の少年は
土手から降りてきて柳の木に語りかけます。

…泣けます。
(お暇な方は、アマゾンのレビューもどうぞ)

私にとっては、夏目漱石の夢十夜の第一夜を
思い起こさせる作品でした。

愛情とは何か、深く考えさせられる作品です。
お時間あったら、ぜひ読んでみてください。

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