ウラナイ8ブログの転載記事です。


みずまちです。こんにちは!
通常記事の一発目は何にしようかな~と思っていたのですが、いつものアレにしました。
「いつもの、変わらない、アレ」は西洋占星術でいうところの、固定宮サインの得意技です。

公式サイトより

7/26(金)にウラナイトナカイで、天海玉紀先生の「玉紀の部屋」というトークショーが行われました。
私も「THE固定宮の罪と欲望」というテーマでお話させていただきました。

このときの動画が8/15に北方兆先生より、発売されました!

その中で取り上げたのが「鋼の錬金術師」(通称ハガレン)というコミックです。

ということで、自ブログで書いていた「作品から星を読む」シリーズを久しぶりに「鋼の錬金術師」で書こうと思います。

注:ネタバレは壮大に含みます。

錬金術が存在する架空の世界のファンタジー

この物語は、近代ヨーロッパをイメージさせる、でも錬金術と国家錬金術師が存在する架空の国、アメストリス国が舞台です。

疾走してしまった錬金術師の父と、病気でなくなった母親を持つ、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックの兄弟。
父親の才能を受け継いだのか、幼い頃から錬金術の腕がよかったふたりは、ある日、母親を錬金術で生き返らせようと、人体錬成という最大の禁忌を犯してしまいます。
その結果、兄は片腕と片足を、弟は体全体を失ってしまい、体を取り戻すヒントを得るために、情報や研究資金が手に入る国家錬金術師となります。
しかし国家錬金術師ばかりを狙う武僧が現れるとともに、国家規模の陰謀に兄弟は巻き込まれていくのです…

と、すごくざっくりしたあらすじはそんな感じです。

この物語の中の錬金術とは、等価交換で成り立っています。
対象を「理解」し、「分解」し、「再構築」する、円の循環のパワーを用いて“錬成”します。
錬金術を使うことを「錬成する」という表現が使われていますが、実際は造語というか、あてはめてる言葉でしょうかね?

エドワード・エルリックの見解によると、人間の体は水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素、及びその個人の「遺伝子の情報」によって構成されている。

(原作第1話)

しかし、この等価交換は失敗し、母親は生き返らないばかりか、自分たちは肉体を失ってしまいます。

等価交換とは固定宮サインの世界

私が最初にこの作品に出会った2003年は、まだ作者の荒川弘さんについての情報がほとんどありませんでした。
体を取り戻す話…、等価交換…、サインに例えるならなんだろう?

まだ西洋占星術の知識もないに等しい状態ですが、「この事象はなんのサイン?」とか「この人は天体に例えるならどれ?」とか考えるのが大好きだったので、この作品についても一生懸命考えました。

母親もなくしてるし…蠍…? いや、「肉体」を取り戻すって言ってるし、実は牡牛?

1巻の最初のエピソードで、主人公エドワード・エルリックの印象的なセリフがあります。

「立って歩け、前へ進め。あんたには立派な足がついているじゃないか」

心のより所にしていた偽物の神を失ってしまった、ロゼというキャラクターに向けられた言葉ですが、自力で、自分で、地べたを進むというのは、いかにも牡牛っぽいサインです。

後年、誕生日が判明するのですが、丑年生まれの牡牛座さん、ご実家は酪農家という牛づくし(?)な方で、自画像も牛という念の入り用です。

ホロスコープと天体配分はこのようになっています。

太陽 牡牛
獅子または蟹
水星 牡牛
金星 牡牛
火星 魚または水瓶
木星 水瓶
土星 双子
天王星 天秤
海王星 射手
冥王星

(生まれた時間によっては、月は蟹か獅子か分かれます。私は獅子だと思っています。
というのも実は火星も、時間によって水瓶か魚かに分かれるのですが、火星は魚だと思うのです。
そうすると月は自動的に獅子になります。)

固定宮サインとは、牡牛、獅子、蠍、水瓶の4サインです。
蓄積し、維持し続ける人たちです。
なので、この人たちは、失うことが嫌いです。

牡牛ならモノやお金です。あと、経験が無駄になる、みたいなことも嫌です。
獅子は光や情熱を失うことが嫌です。常に自分に光があたり、燃え続ける原動力が必要です。
蠍は愛情の対象です。思い入れ深いのある対象を失うことは、「あなたを殺して私も死ぬ」ということになります。
水瓶は情報や人脈です。消去してくれないお友達リストがあって、何年経とうがズッ友です。

失わないためにはどうしたらいいか?
そう、等価交換にしたいのです。

固定4きょうだいは、欲張りだよ~
あげるんだから、ちょうだいよ~ 笑

自分で書いてて、ここまでで固定宮サインにお腹いっぱいになってしまった…笑
次回はハガレンの各キャラクターやストーリーについて書きます。
ビデオの内容とはかぶるようでかぶらないので、ご心配なく!

公式サイトで試し読みができるみたいです→

この物語でわかりやすく出ている部分を上げてみましょう。

兄弟はさほど苦労せず錬金術をマスターし、常にフルパワー → 力や能力が最初からたっぷりあることをよしとするのは、牡牛、獅子
主人公エドワード・エルリックのセンスが派手好き(特に赤い服が好き)、目立ちたがり。 → 彼は素のキャラクターは獅子座全開。
体を失い、鎧に魂を定着させられたアルフォンス・エルリック → 鋼鉄の体は水瓶。魂だけの存在は魚。
オートメイルと呼ばれる、義手や義足 → 水瓶。
ヒロインのウィンリィ・ロックベルは、オートメイル技師 → 職人が牡牛、テクニカルな技術が水瓶。
最終的に敵味方入り乱れて手を組み、国を改革するためにグループで立ち向かう → 水瓶。

荒川弘さんの次の作品の「銀の匙」に比べると、獅子ー水瓶のラインが強調されたお話ですね。

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