自営業者のコスト意識

2017-09-04 2020-09-16

9/2お店日記転載記事です。

夏の間、カフェ鑑定がとても多かったのですが、特に自営業者さんやお勤めと掛け持ちという方が多かったです。

私は今年の秋で独立してちょうど20周年となりました。
法人成りしてからは11年目に入っています。
早いですよね～
20代は3年ずつくらいで3社勤めましたけど、あきっぽいのによく20年も同じ仕事できてるなと自分でも思います。

さて、山羊に冥王星が入ってからというもの、ひとつのところに生涯勤めるということは難しいご時世になりました。
組織というものは絶対的な安心感を与えてくれるものではなくなってしまったわけですよね。
そのためか、独立したり副業を持ったりを考える方も増えています。

昨年末くらいからよく聞いたのは、「キラキラ起業」とでもいいましょうか。
法人登録するのがひとつのステータスとなっているらしいという話を聞いて驚きました。
何をしたいとかはないんだけど、とりあえず会社作るってかっこよくね！？　みたいな。
なにそれ！？　全然かっこよくないよ！？　笑
やってきている側とすれば、法人登録なんて仕事をするに当たっての、ひとつの手段でしかないと思うけど…
とりあえず体裁を整えておく、というのが天秤木星の年のムードなんでしょうね。
木星が蠍に入ったら深めていってほしいものです。

ご相談を受けて、特にまだ社会経験が浅い、若い方の場合にお話する内容の一つに「コスト意識」があります。

お勤めの場合は、労働を提供してお給料を得るというシンプルな図式です。
しかし自営業者の場合はもうちょっと広い目で見ないといけないですし、時間もロングスパンで考えないといけないです。

私の場合なら鑑定料とかデザイン料とかをギャランティとしていただくわけですが、鑑定やデザインをしている時間以外のコストもそこに載せないと、事業として破綻します。
交通費とか、パソコン関係にかかる費用とか、移動している時間の自分の人件費とか…

そうそう、税金もかかります。
確定申告ってお金戻ってくるんでしょ？　と思う方もいるでしょうが、あればあらかじめ源泉徴収されたものから取られすぎたものを返してもらっているだけなので、得してるわけではないし、源泉徴収されてなければ税金は払わないといけないのです。
私はすでに法人成りしているので、自分で税金収めています。

ごくあたりまえの話なのですが、やったぶんだけお給料いただく生活をしているとなかなか意識が行かないものです。
私も若い頃は、◯◯◯万円売り上げてるのに私の給料は××円てどういうこと！？　とか、
タバコばっかり吸って一日ぼんやりしてるおっさんの分まで稼いでやってるんだよ！　とか思ってましたもんね。笑
若いって怖いｗ

反対に、労働＝対価と思いすぎていると、見積もりが「デザインに1時間くらいかかるから…5000円かな？　時給5000円て高いかな？」とか考えたりもします。
この発想もダメですよね。
そのデザインするのに、「打ち合わせに来い」と言われるかもしれないし、修正が5回くらいあるかもしれない。
打ち合わせの時間も自分の人件費がかかっているし、交通費もかかるのです。

でも「打ち合わせに呼ぶなら見積もり高くしますからね！」と言ってしまっていいでしょうか？
これも難しいですね。
「貸し」を作っておいたほうがいい関係性もあるでしょう。
私は土サイン過多なので、なるべくきっちりやりたいですが、お金の入り口や営業の現場（ハウス）が水サインなので、ガチガチにしてません。少しゆるいほうがいいんですよね。

どうするにしても全体のコストの把握と管理は大事です。
今は、自営の人のためのお金の管理に関する良い本がたくさん出ていると思うので、やりたい方は何か一冊目を通しておくといいと思います。
お勤めの方でも知っておいて損はないんじゃないかな。

西洋占星術による経営支援コンサルティング、始めています。
どんなふうにお金を動かしていくべきか、というご相談も承り中です。