やる気スイッチはどこだ・その３

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親子の関係って、生まれてから死ぬまでの大きなテーマになったりします。

私と同年代の従妹の話ですが、2年前から母親と絶縁しています。幼い時から、親の期待を背負ったよく出来た優等生でした。4人兄弟の長女で、兄弟の中では断トツに素晴らしい学歴の持ち主です。大学を卒業した後は、専門分野の勉強の為、奨学金を使って海外に留学。

その後、学生時代からの恋人(資産家)と結婚して子供にも恵まれて、専門分野の仕事では高収入。周りから見たらすべて順調、幸せだね、と言う感じです。私も、数年前に彼女から相談を受けるまでは、実はずっとそう思っていました。

責任感の強いしっかり者の彼女は、月も水星も乙女座さん。実の所、頑張りすぎちゃったんだな、と思います。幼い時から母親の愚痴の聞き役で、家のお金の問題から夫婦間における母親のメンタルのフォローまで、いつしか全てを引き受けていたのです。そしてそれは、大人になって結婚して彼女自身が親になっても、ずっと続いていました。

その状態を、なんかおかしい、これって普通じゃない、とふと気が付いたのは、40歳も半ばになってから。長い長い呪縛が溶けてきて、色々あって彼女の決断は「親と距離を取る事」「よい子を辞める事」でした。

凄いのは（と言っては何ですが）同じ環境で育ったすぐ下の妹が、この出来事に全く気が付いていなかった事です。母と姉の間にあった長年の緊張感に、今になって間に入って右往左往です。月蠍座・水星牡牛座の妹です。マイペースなのんびり屋さんで、家族間の争い部分も多分見たい部分にだけフォーカスして安心しきっていたんだろうなと思います。

立場や相性が変わると、こんなにも違う親子関係になるのだと思いました。

渦中の母親自身（私の叔母に当たります）からも相談を受けましたが、そもそも従妹と認識が全然違います。こんなに愛情もお金もかけて育てて来たのに何が不満なの？と、怒りマックスのスタンスで。

因みに叔母は月牡羊・水星蟹座の、閃きと情の人。言いたいことをバシッとぶつけた後は、ケロッとしてしまいます。なぜこんなに信頼して全てを頼っていた娘が、突然自分に対して反旗を翻してきたのかが、どうしても理解できません。

幼少期からわりと側でずっと見ていた私も、こんなにも根深い部分でこんがらがっていたとは、全然気が付きませんでした。親子の関係性というのは、本当に外からは分かりにくいものですね。もっというと、本人たちにも本質の問題は気が付きにくいのだと思います。

占いの良いところは、多様性を認識できるという事。そして色々ある親子問題の一つは、多様性を受け入れられない事があります。
血を分けた親子なのだから、「自分と同じ考え・価値観に違いない」という前提で物事を進めてしまう事。そしておおむねそれは「愛情」と言う名の正義感のもと発動してしまうので、よりやっかいな事になっていってしまいます。

「東西の占い・親の役割たったこれだけ」→★の講座では、子供の特質を知ってどういう風にかかわったらいいかを探していくポイントをお話しします。

これ、お子さんについてはもちろん、自分自身の子供の頃にフォーカスして見つめなおすきっかけにもおすすめです。子供の頃のやる気スイッチと言うのは、根本の感覚の部分ですから、大人になっても使えますよ。（芳華美々子）