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突然、目の前に差し出される団子。不意をつくようにやってくる団子。
ではなく、手軽に作ることができる団子という意味を持つ団子があります。
それは「いきなり団子」。熊本県の歴史あるおもてなしデザートです。
いきなり団子のいきなりは、いきなりの来客にも対応することができるという説が有力です。
生のさつま芋を輪切りにして、あんこを乗せ、生地で包んで蒸す。
とはいえ、いきなり団子研究所というページにある作り方を読むとなかなか奥が深い。
材料はさつまいもと小倉あんと小麦粉と塩と水。ここは至ってシンプルです。
しかし、さつま芋を塩水に30分以上ひたしたり、生地を耳たぶの硬さになるまでこねたり、
さらに完成させるには25分蒸すという、1時間以上もかかるなかなかの行程です。
突然の来客に出すにはいささか時間がかかり過ぎているような気がします。
しかし、おもてなしの心を込める以上、これらの手間ははぶくことはできないのでしょう。
日本のおもてなし。インスタントなおもてなしではなく、心と手間暇かけたおもてなしです。
いきなり団子は日本の心。いきなり団子はおもてなしの具現化とも言える存在です。
手軽に作れるから大丈夫ですよ、と言いつつも、実は丹精を込めて作られているいきなり団子。
しかしその苦労を気取られてしまうとお客さまに気を使わせることになってしまう。
だからこそ、どんなに大変でも、いきなり団子はいきなり風情でいきなり出てきます。
苦労も手間もしっかりとかけて、それでも涼しい顔でおもてなしをする。
東京オリンピックを4年後に控えた日本が改めて見つめ直すべき大切な心の在り様です。
(桜田ケイ)