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セイヨウショウロと聞いて何かピンとくる人はどれぐらいいるのでしょうか。
トリュフと言った方が分かりやすい、高級食材のひとつとして名高いきのこのことです。
しかし、トリュフといえばトリュフチョコレートが頭に浮かぶ人も多いはずです。
トリュフチョコレート。丸くて中にはガナッシュなどが入った美味しいチョコレート。
きのこのトリュフはキャビアとフォアグラと共に3大珍味などと呼ばれていますが、
トリュフチョコレートは、アメリカン、ヨーロピアン、スイスの3種類あるようです。
アメリカントリュフはミルクチョコかビターチョコをバターなどでコーティングしたもの。
ヨーロピアントリュフはシロップ的な液状の材料をチョコでコーティングしたもの。
スイストリュフは溶かしたチョコレートに生クリームなどを混ぜてココアパウダーと肩に流しこんで作られたもの。
3種3様のトリュフチョコレート。それぞれどれも美味しそうです。
日本で一般的に食べられているトリュフチョコレートは、一体どのトリュフなのでしょうか。
調べてみると生チョコを丸めてココアをまぶしたらトリュフチョコレートだという話や、
そもそも生チョコは日本でできたものである。的な話などが出てきました。
つまり、上記の3種類のトリュフとは別物ということになるようです。
それでもトリュフチョコレートを名乗れるのは、トリュフのように丸いから。
高値で取引されるセイヨウショウロであるところのトリュフとは違い、
トリュフチョコレートはその形が丸くトリュフ的であれば何だってかまいません。
お手軽なものから高級なもの、地域差まで存在するトリュフチョコレートの世界。
ホワイトチョコや抹茶などを使用すると色はもうトリュフとはかけ離れてしまいます。
キャラメルやヌガー、マシュマロなどを入れてみたり、各種アルコール類で香りを付けたり、
バリエーションも数限りなく広がっていて、個体差はものすごいことになってきています。
しかし、そのどれもがトリュフであり、丸くてトリュフっぽければもうそれでトリュフです。
あなたがそれをトリュフっぽいと認識した瞬間、その丸いチョコレートはトリュフチョコレートなのです。

(桜田ケイ)