向真希 12時半~17時 ご予約枠満席です!
※4月9日10時~12時ホロスコープ読み基本練習講座残席3です。
桜田ケイ 15時~20時 タロット不連続講座・ご予約満席です!
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桜が、きれいに咲いています。春らしい景色をいたるところで楽しむことができるこの時期、どうしても食べておきたい甘味といえば桜餅ですね。
桜餅といっても人によって思い浮かべるものは違うようで、道明寺と長命寺この2種類のどちらが心の桜餅なのかで生まれ育った場所をある程度限定することができます。
自分が子供のころ桜餅と言えば、道明寺と言われている粒々の餅で粒餡を包んだものでした。当時は道明寺や長命寺という言葉も知らず、桜餅といえば粒のあるもの以外を食べたことがありませんでした。
ある程度年齢を重ねるにつれ、つるっとしたタイプの桜餅を知るようになりました。それでも道明寺や長命寺という言葉で区分されていることを知らず、粒餡の桜餅と漉し餡の桜餅程度の認識しかありませんでした。
大人になり自由に情報を閲覧できるようになって初めて道明寺と長命寺という名を知り、ふたつの桜餅の間には想像以上の差が存在していることを知りました。包む皮の材料や製法、あんの違いや包み方や発祥まで、そのふたつの桜餅は別物といってもいいぐらいの違いが隠れていたのです。
しかしそのふたつの桜餅を包んでいるのはどちらも同じ桜の葉。桜餅が桜餅たる所以とも言えるあの桜の葉は、伊豆半島のとある町で作られていてシェアは70%を越えるという話です。
つるりとして上品な長命寺も粒々の歯触りが嬉しい道明寺も、桜の葉でつつまれている限りどちらも桜餅。そこに優劣はありません。等しく桜餅なのです。
地域によって多少の差があっても、桜を愛でる日本人にとって不可欠な桜餅。江戸風とも呼ばれている長命寺の桜餅でも上方風とも呼ばれている道明寺の桜餅でも、桜の葉で包まれた同じ桜餅なのです。
蕾の桜に心を躍らせ、満開の桜の下で酔いしれ、舞い散る桜の花弁を惜しみつつ、春の到来に幸せを感じる。その気持ちを凝縮した甘味である桜餅があなたにとってどの桜餅であっても、桜の葉のが優しく柔らかく包み込んでくれます。
(桜田ケイ)