【向 真希】ご予約満席です!
【桜田 ケイ】15時~20時。後半多少ご予約がありますがのんびり座っております。
当日枠に関してはお電話→03-3387-4355←いただけると確実です!
※桜田ケイ12月4日タロット不連続講座は満席となりました。ありがとうございます。
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結論の出ない議論がわりと好きです。目玉焼きには何をかけるのがいいとか、きのこの山とたけのこの里のどちらが優れているとか、ドーナツに穴はあるのかとか、コップの中ってどこのことなどなど。
その中で甘党として見逃せないのが「つぶあん・こしあん論争」です。つぶあん派とこしあん派それぞれの言い分が真っ向から対立し、その間に横たわる溝は深く暗い。和解する可能性を見出すのが難しい論争です。
つぶあん派が掲げるのは「小豆の粒があってこそ、あんこは完成する。全てこしてしまうのは美味しさを損なっている」。こしあん派が掲げるのは「小豆をきれいに漉してこそ、あんこは完成に至る。粒が残っているのは許せない」。
お互いの言い分は理解するのに難しくはなく、だからこそつぶあん派こしあん派はお互いに歩み寄ることができないのです。
自分も昔、十人以上がつぶ・こしに分かれて一晩かけて大討論会を行ったことがあります。その時に結末としては、会の最中に飽きて寝ていた議論外の友人を起こしてどちらが好きか聞き、それを今回の答えとしようという流れだったのですが、起きた友人は一言「みそあんが好き」と答えたため、結果結論は出ないままでした。
ただ、ひとつ忘れてはいけないこととして、共にあんこを愛する同志であるというポイントです。あんこを愛しあんこを大切に思うが故に生まれてしまった悲しき議論、それがつぶあん・こしあん論争なのです。
お汁粉、あんみつ、ぜんざい、大福、あんまん、おはぎ、あんぱん、どらやき、多種多様なあんこを用いた菓子達に罪はありません。たとえそれが小豆ではなくえんどう豆や枝豆を用いたものであっても、あんこはあんこです。
あんこに対して敵意を持つ人がいたならば、人々はつぶ派こし派の垣根を越えて手に手を取ってあんこを守るためにその命を尽くすでしょう。
素晴らしきあんこ。これからも悩ましいほどつぶあんとこしあんについて思いを馳せてしまうことでしょう。それほどまで、あんこというのは日本人にとってなくてはならないものなのです。
あなたにとっての至上のあんこは、つぶあんですか?こしあんですか?
(桜田ケイ)