11時~16時半 向真希 残席15時~!

22日11時~13時「ホロスコープ基本読み練習講座」!

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お菓子の区分のひとつに「南蛮菓子」というものがあります。
南蛮渡来のお菓子。それが南蛮菓子です。
アジの南蛮漬け、チキン南蛮、カレー南蛮などの料理でもお馴染みの南蛮。
いろいろな説があるようですが、異国風で珍しいものを指す言葉のようです。南蛮。
南蛮菓子の代表格といえば、カステラです。
しかし、カステラを伝えたと言われているポルトガルにはカステラは無いそうです。
さらにカステラの原型と言われているお菓子もカステラとは別物だとか。
日本で作られ日本で発展を遂げた南蛮菓子、カステラ。
現在では南蛮菓子も和菓子のカテゴリに含まれているとのこと。
しかし、カステラは立派な南蛮菓子であり、和菓子とは一線を画すものです。
しかし、カステラは日本の菓子であり、洋菓子とは一線を画すものです。
それでは、カステラのアイデンティティはどこにあるのでしょうか。
饅頭でもない。スポンジケーキでもない。カステラという存在。
同じ南蛮菓子の仲間には金平糖などの飴類がいます。
そして、主に九州や四国には多くの南蛮菓子が今なお存在しています。
とはいえカステラは日本全国に流布し、その地位はゆるぎないものです。
西洋と東洋の魂を融合させ、独自に昇華させたカステラ。
それはカステラというジャンルでもあり、カステラのメタファーでもあります。
カステラはカステラであり続け、カステラとしてカステラを貫く。
そのカステラはカステラを生み、カステラが綴られ続ける。
つまり、カステラとはカステラであり、カステラとしてのカステラもカステラでしかありません。
結局のところ、カステラがカステラだからこそカステラはカステラなのです。

(桜田ケイ)