トナカイの物販棚には、いくつか定番になっていて、コンスタントに良く売れているカードがあるのですが、このインナーチャイルドカードもそのひとつです。全部で78枚のカードは、タロットのフルデッキと対応しているので、タロットとしても使うことができるのですが、タロットと大きく違うのは、ネガティブな印象の意味の札がないということです。タロットを体系的にしっかり学ぶと、一見ネガティブに見える絵柄や意味にも、人生のあるシーンにおける重要な意図が与えられているのですが、インナーチャイルドカードは、タロットの俯瞰的な体系ではなく、もっとシンプルに自分自身の内側から、ポジティブな意味を呼び起こしたり、ネガティブさもポジティブに容易に変換できるような作りになっています。

78枚大型で丈夫なカードと詳しくて読みやすい解説本セットになっています。5000円+税

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具体的には、子どものころに親しんだ童話やおとぎ話がカードの絵柄のモチーフになっているということです。お話しの中でわくわくしたり、少し怖い気持ちになったりする「自分と半径3メートル以内にはなにも存在しない世界」がカードをめくることで再現されます。おとなになって体験やしがらみに絡めとられて、素直な自分の望みを見失い、シンプルな未来への希望を信じられなくなることは哀しいことです。

インナーチャイルドカードは、「この世界に生まれてきたことへの基本的な信頼」と関係しているのではと思います。運命論的な占いジャンルの人たちより、治療家やセラピストなどの分野の人たちに重宝されています。

詳しい使い方がわからなくても、1枚引いて絵から感じることを紙に書きだしてみる。ストーリーが膨らむならそれも躊躇せずに。それからカードの解説を読んでみると、思わぬことが書いてあったりします。私は、自分の人生にもう少し納得できる流れというかストーリーが必要だなというときにインナーチャイルドカードを利用しています。自分の胸の中にあるものを自分のことばで再構築するので、無理なく流れがポジティブな未来につながるような気がします。(まつい)