向真希 9時半~13時 ご予約満席です!ありがとうございます!
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パイ生地は、すごい。小麦粉とバターから作られるパイ生地。歴史を辿ると古代エジプトまで遡るらしいとか、パイの起源と言われているバクラヴァという中東のお菓子はアッバース朝のころには既に存在していたらしいとか、その歴史だけでも圧倒される。
パイ生地はシンプルなものなので、甘いものにもしょっぱいものにも対応できる。その点も、すごい。
甘いパイ料理と言えばアップルパイがまず浮かぶけれど、80年代に日本を席巻した不思議なピーチパイというのも忘れてはいけない。また90年代を代表するパイと言えばチェリーパイである。世界一美しい死体よりも劇中のチェリーパイの方が印象に残っている人も多いのではないだろうか。
甘味の強い果物でも酸味の強い果物でも汁気の多い果物でも、どんな果物でも受け止めるその懐の深さ。カスタードクリームだけでもカスタードパイとして成立させる力強さ。パイ生地は、本当にすごい。
甘くないパイ料理も無数に存在している。肉、魚、野菜、種類を問わず、当然のように包み込む。
また、パイ生地だけでもお菓子として成立する。さくさくとしたリーフパイやハート型で可愛いパルミエは、お菓子全体の中でも上位に食い込む実力の持ち主である。
パイ生地は、すごい。どんなものであろうと包み込んでパイ料理として成立させ、単体でもパイ菓子として自立する。
それだけのすごさがあるからこそ、人々は奪い合う。パイ自身が何かを望むことはほとんど無い。パイは何も言わない。ただ人々が奪い合う様を見つめている。
だから人々は早く気付かねばならない。その奪い合うパイは何のパイなのか。パイ生地に包まれている物は何なのか。パイを奪い合うのではなくパイを見つめ直す時代がやってくる。