シンクロニシティは当人だけが面白い

11：00～21:00　三上　牧

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最近、シンクロニシティということに興味を持っています。シンクロニシティとはちょっとググればすぐ出てきますけど、基本的に「本人が事象について関連性を感じ、特別に思えること」です。シンクロニシティとは、その感覚下にいない他人には理解できない事象で本人だけがフラグが立つことですね。とてもプライベートな感覚です。本人が何かを決断する時に決め手になる感覚とも言えるでしょう。カール・ユングが提唱して有名になった言葉です。私は研究者ではないので読んだ本からの印象なのですけど、このシンクロニシティみたいなものって自分の感性としてはとても大事なんではないかと、占いの現場で思います。

基本的にわたしは占いにおいて、占い師がどうすべきかというの決めないというのを大前提にしていますが、じゃあなんで占うのと言われた時に、自分に響くものをもちかえっていただく、その言葉を紡ぎだすためのツールだと思っています。当の本人がテーマとしてアンテナを立てているもの。それに、言葉を注ぎ込み、準備ができているものに、自分で答えを見出していってもらうのが占いだと思っているのです。

大事なのが『精神的準備加減』。

人間心理的に3回も同じようなことが続くと、あれ、なにこれ？と思うと言われていて、続くことに意味を見出すというのがまあざっくりとしたシンクロニシティだと思います。「これをやりたい」、「これがテーマだ!」と繰り返し自分の中に発生している何か。からくりとしては、無意識に沈み込んでいた「テーマ性」が準備としてあって、そこに響く形でシンクロニシティがテーマを浮かび上がらせるってことなんじゃないかなと思っています。自分の感覚がもともとアンテナを立て網を張って待っているというか。さらに、強烈に濃く思っていると類友でを引き寄せる「共にやろう磁力」がある気もします。共時性（シンクロニシティ）は、占星術だと水瓶サインにあたると思うのですが、「共通の目的のためだけに集まり、目的を達成すると解散する」ところは、水瓶サインぽい。ツィッターなどのＳＮＳ的ネットワークを活用して「今わたしこれがオンです!」を発信し、仲間集めになりやすいとか。シンクロニシティが頻発すると、何か意味がある！と運命を感じたり、環境からＯＫが出たと思い背中押され効果がある。そのワクワク感がキラキラと「今これが私のテーマ」的なフラグを頭に立っているみたいに宣伝する効果もある気がします。しかしながら不思議で、「わたし」がそう思ったことを他人に説明することは不可能だし、そこは不可侵の領域なのではないでしょうか。それこそ、共時性という共通項で同じものを見ている人しかわからない。シンクロニシティが鳴り響いていて一種のトランスになっていたりすると、他人にはちょっと異様に思えるかもしれませんね。でも異様に見えるからと言ってその状態を外野が間違っているとかいうのはまたおかしい話だとも思います。同じ意味でシンクロニシティの共鳴の中にいない人には理解を求めて無駄というキャッチがありますね。どんなにすごいでしょう、すごいでしょう？と言っても共感は得られないのがシンクロニシティ、主観的な感性でキャッチする偶然性なんですよねえ。なんかいつもそう感じています。いいところと悪いところかな。シンクロニシティは当人だけが面白く、周りはさっぱりすごさがわからないジレンマ。でもそこに自分の中にある人生を決めるコンパスがさす方向性があるような気がすごくするのです。符合する時は乗っちゃっていいのではないでしょうか？そして、他人に理解を求めなくていい気もします。そういう感性を大事にし、他人（たとえ両親でも）に浸食させないというのもポイントかと。世の中そんなに正誤できっちりわかれていないのです。損して得することもある。損が経験となって次に生かせることもある。避けることだけがいいことではないのです。でも心の準備ができてなくて、どうしても避けたいこともある。そうやってうねうねしながら、じりじりと人生決めていくのでいいと思うんですよねぇ。

だから、占い師が何をすべきというのはあまり言ってももしょうがないなーと思っていて、私の場合淡々と象徴と状況を説明する。そこでシンクロニシティ網に引っ掛かるものだけを持ち帰っていただけたらなあと思っています。そのシンクロニシティを占いは多大に利用しているものだと思うのですが、私としてお勧めしているのがオラクルカード。これこそ、シンクロニシティで提供された言葉に自分がどう反応したかが重要なカード。そして私には心当たりなくても淡々と読んでいるとええ？！ということが多くなかなか興味深いですね、毎回。

これは自分で選んでひくところが面白い占い、オラクルカードの「クリスタルアライカード」