11:00~16:30 如月沙世
17:00~21:00 まるごとmaru

本日しっとりお天気の木曜日。10分メニューからお気軽にどうぞ。
各占い師の最新状況は、本人在席時間にお電話くださいませ。お待ちしております〜。
maruは17時半以降、まるっと空いてます。いつでもどうぞ〜。
03-3220-9477(ウラナイトナカイ)

◎ただ今募集中の講座・ワークショップ
・4/26(火) 19~21時 夜の占い勉強会「支配星を追いかけろ ! (再び)」まるごとmaru

・5/5(木) 11~13時 「チャイを飲みながら~春のスパイス教室」まるごとmaru
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

昨日、視覚障害者のおじいさんと一緒の車両に乗り合わせました。空席もあったし、誰かが席空いてますよ〜と促しましたが、すぐ降りるからと断って、そのまま窓際に立っておられました。間もなくおじいさんは私と同駅で降り、タイミング的におじいさんの後について電車を降りたので、なんとなくそのまま様子を見ていたら、白杖でリズミカルに地面を突いてはその都度方向転換し、改札までのエスカレーターも使わず、階段をたたたっと昇り、そしてまた駅の出口までの階段を白杖の角度と高さを上手に操って歩く先を的確に計りながら、すたすた下りて行かれました。その時の白杖使いがあまりに手際よくて、そしてテンポ良く歩く姿に迷いが無く、なんともかっこ良く感じてしまった私は、駅前の商店街を歩く姿さえも、ずっと目で追ってしまいました。そして、いつもの目印(杖印)と思われる電信柱に白杖を当てたら、スッと右折してどんどん遠ざかって行きました。こういうこと書くと大変失礼に聞こえるかもしれませんが、なんか勇気づけられたというか、これでいいんだなー、と何かから承認されたような気持ちが内側から沸いてきました。

全然別の話。昨日のおじいさんの出来事と並行して、昨日読んでいた経済学者の本(私、節操がない雑食読みなんです…)の中に、「現実のビジネスでは理屈二割、理屈では説明がつかないことが八割。理屈では説明がつかないことが何かと言えば、『運』もあるが、もっとも大切なものに『野生の勘』があります。その道の経験を積んだ人しかわからない嗅覚がものを言います。」ちょっと要約しましたが、大体そんなことが書いてありました。さらに読み進むと別の頁に、「ビジネスはもちろん、他のどんなものでも、(一般的な)セオリーなんかで経営できるものはない。」という一文に思わず唸り、力強く納得しました。そして同時にこの言葉、いろんなコトに応用できる気がしました。たとえば身近なことで言えば、タロットや占星術のリーディングにも置き換えられます。象徴の意味はもちろん大事ですが、それに頼りすぎると、なんかチグハグな読みに陥り、全体が繋がらないことがよくあります。上手く言えないんですが、リーディングでは、やはりこれまでの経験から培った『野生の勘』みたいなものを総動員している気がします。もう少し範囲を拡げた場合、仮に二つの道があるとして、どっちに行くか決めるとき、不安がありながらも、こっち!と己の気持ちが向く方向を選択し、いざ行動する。しかし心はぐらぐら揺らぐし、周りからもそっちは止めておけ、ダメに決まってると忠告を受けたりして、ますます自信がなくなる時が、私にはよくあります。しかし、それでも決めた方向に進んだ方が、その後何度か失敗するとしても、後々やはりこっちにして良かったという微かな手応えを掴み出すと、それは確実に自信に繋がります。(もちろん、身の丈を考えた上での選択肢の範囲であり、大金かけて何かやる場合は、この限りではないと思います。)これは誰かに言われてやったことじゃないので、教科書に載ってない自分のだけの「けものセオリー」です。結局のところ、それを積み重ねるしかないのかな、と今は思います。

そんなことと、件の巧みな白杖使いのおじいさんが重なり、あらためて隠者のカードを思いだし、隠者パワーって大事だなと感じた次第です。自分で決めて、自分で進む力をもっと信頼しようと思った出来事でした。(maru)

09_Hermit