11:00~21:00 三上 牧

本日のんびりしておりますので、よかったらどうぞ!念のためお店にご連絡していただけるとお待たせしないと思いますのでお電話(03-3220-9477)かメールにてご連絡下さいませ。

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青い鳥のタロット」の監修を担当していまして大アルカナのみのセットができあがりました。3年前2012年のことですが、めでたく3刷が出ました(ウラナイトナカイにもありますよ!)。今度は少し箱を大きくして、開け閉めがしやすいスタイルとのことです。そして今そろそろ小アルカナを作ろうという話が盛り上がっております。何年かかるかわかりませんが、そのためにエレメントの理解というものを今一度考えております。そこがスートのかなめだと思うからですね。タロットカードで一番有名なものと言うと、ウェイトスミス(ライダーズ)版何じゃなかろうかと思い、基本に戻りカードを眺めて研究中。細部にいろいろ気が付きます。そして気になる象徴を調べたりしながら理解を深める。本来、これが本当の魔術的パスワーキングというそうです。観察して理解を深めること。なんか改めて見てみるとエースカードにある手の位置が面白いですね。特に、それぞれのエレメントをプレゼンテーションしているのエースカード。ワンドとソードは手がしっかり握っている。その手を見ていて思ったのは、その握り方に陰陽がきちんと出ていて、背景にはエレメントを象徴するものが描かれている。男性性を表す、ソードとワンドは、握っている手がその使い方次第でそのエレメントの行方が決まるようなイメージ在ります。意思の積極性。カップとペンタクルスは掌に載せられていて、手は女性っぽい(マルセイユ版では手は描かれていません)。受動的なイメージをこういう風に表すんだと気が付いて、改めてへえええと思いました。ワンドだけが真ん中からどろんと出ていて、これは心の中心からインスピリエーションは飛び出すということらしいです。人類が一番最初あたりに道具として使い始めただろう、棒って、プリミティブなイメージ、衝動。それをどう使うか次第でいかようにも変身します。ソードも飾りにも人を殺す武器にもなるところが、知識の使い分けで、言葉は人を生かすことも殺すこともできる、慎重に扱いたいものでもあるなあとか、ふっと思いました。ペンタクルスは物質的なすべて作り出すというよりは在るもの。カップとソードは人が意志が介在して、人工的に作られたもの。ソードは他人から学んだり、吸収したりするもので、水は他者との関わりから生まれる感情、信頼。そして価値というものは人がいるから生まれるペンタクルス。何かしらのかかわりの中から生まれるものなので、ふちに接している雲が使われているのかなと思いました。雲や手の位置にこれほどの情報が詰められているって思うと、謎解き好きにはたまらんだろうなあと改めてタロットの奥深さを再認識しています。今は、ペンタのペイジをみて「イワンのばか」という話を思い出している最中、笑。(みかみまき)