11:00～16:30　向真希（終日ご予約満席です！）
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占い鑑定にはいろいろな面があると思います。セラピーのようにただただ話をすることですっきりしたい場合もあるでしょうし、たとえば星からみた自分についてとことん聞くことで、内面の映る鏡を見ることになる場合もあるでしょう。あるいは自分探索コンサルテーションとして未来の可能性を探りたい場合とか。もちろん、今日のデートはどうなるの？パソコンを買い替えたいけれどどれがいい？とか、限りなく日常的なことについても、お友だちや周囲の人とはちょっと違う一歩踏み込んだアドバイスがほしいときも。

オマーンのオアシスを歩いたことがあります。見渡す限り、どこまでも乾いた大地が続くように見えたのに、いつのまにか瑞々しい緑が見えて泉があって、デイツ（ナツメヤシ）の木がたくさん生えていました。砂漠の民はデイツの木を何本持っているかで富をはかるのだと聞きました。日本ではなじみのなかったデイツですが、今や輸入食品のお店には必ずあるようです。アーユルヴェーダでも女性にとって最も大切な食品です。私は毎日数種類のドライフルーツとアーモンドでフルーツミルクをつくりますが、デイツの甘さは旅の日々にそのままつながっています。

こころが乾いているとき占い鑑定を受けてみようかと思うこともあるでしょう。砂漠のなかのオアシスで一口の水、一粒のデイツの滋養が身体と心にしみわたるように、鑑定の時間はあなたの心と、これからの生き方にひとつの何かをもたらしてくれるでしょう。しかし、占い師（鑑定士）は「この鑑定がよい時間になりますように」と願うことはありません。悪いことはもちろんですが、良いこともまた「意図」することによって偏りが生じます。この世の何事も、良いか悪いかは生きている私たちの解釈のそれぞれにすぎない。真実と呼ばれるものもまた、人間の解釈の範疇にあるのかもしれません。いつも自分をフラットな状態に保ちながら、それぞれの占術によって読み解けることをそのままお伝えする。そして今後どうしたらいいかをお伝えするのが、私たちの仕事なのだと思います。（向真希）