11:00~16:30 向真希(ご予約枠は満席です! 当日枠は14時~15分間おためし鑑定のみです)
17:00~21:00 まるごとmaru(17時~ご予約済みです! 17時半~わりとのんびりすわっています)

各占い師状況は直接メールで、または本人在席時間にお電話ください。03-3220-9477(ウラナイトナカイ)(鑑定中はほぼ出られないことが多いです、すみません!)

★向真希「ホロスコープ読み基本練習講座」10月28日(水)10時半~@トナカイノニカイ(トナカイの2階)残席4です!
★まるごとmaruの「まるごと食堂」営業日については、本人までメールでお問い合わせください。

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わたしは広告業界で長く働いてきましたが、バブル前の広告業界には特に、優秀で有能でとびきり変な人たちがいっぱいいて、男は孔雀のオスみたいな人ばかりだったし、均等法前の女は白鳥のように水面下を感じさせない涼やかさで生き残っていく。そして男女にかかわらず「慣れてることをやるな!やったことないことを選んでやれ!」と耳にタコができるほど言われました。

いってみればこれは「旅する感覚」なのだと思います。旅は非日常ですね。ふだんと違うところで、ふだんと違う風景を見て、ふだんと違うものを食べて、ふだんと違う言葉を話して……。この「ふだん」はよく知っている日常です。安心してくりかえされる日々の暮らし。

ホロスコープでいえば月の部分です。月は私生活なので仕事は関係ないように思えますが、生まれながらの月(私生活)は大切に守って温存しながら、これまで誰もやったことのない最先端の仕事をして社会に風穴をあけていくのは大変というより不可能に近い。月に穴を開けて分を広げ、次のステージに生まれ変わることが、多くの人々に新たな生活を提案し、新たな価値感を構築するには必要なことなのだろうと思います。集団における新しい実験には痛みを率先して(好んで)引き受ける者が一定数必要。

しかし、他の天体とちがって月は無意識です。意識してトレーニングすれば鍛えられる部分ではないのでちょっと厄介です。なかには生まれつき、常に月を鍛えなければならない人もいますが(ホロスコープのどの部分かは鑑定のときおたずねください)基本的には月が安定していることで、生活も安定します。

そこで、月に「ふだんと違う何か」を体験させる方法としては、慣れていることに安住しないでやったことない(やりたくない)ことをわざとやる。なかでも、旅行は最も手っ取り早い方法なわけですね。それもできるだけ知らない国へ行って滞在する。日々の暮らしとは違うところへポンと置かれるので、慣れるまではそれこそ眠っていても緊張している。眠りは無意識なので、無意識が覚醒している状態。一日はとてつもなく長く感じられ、旅の1週間は、ふだんの1カ月か場合によっては半年や1年に相当するようにすら思えます。

しかし、だんだん慣れてくるとまた時計はふだんの通りに進み始める。眠りも深くなって、無意識がのさばり始める。そうして帰宅すると、もとの日常が始まるわけです。その次に同じところへ旅すると初回よりもずっと早く慣れますよね。これは月の無意識領域がちょっと広がるからでしょう。緊張がほぐれる過程を経験したことが無意識の成功体験となるわけです。

さて。占い師はご相談者の方の内面を旅する仕事だと思うのです。この終わりのない広い宇宙(外宇宙)のなかで太陽系の地球に、わたしたちは一人ひとりが完全な宇宙(内宇宙)をもって生まれてきています。無意識に獲得した小さな個人の月だけを基準にしていては探れない部分がたくさん出てきます。占い師の仕事はみずからの月を意識して広げるという通常ではありえない(わざわざやる必要もない)経験にも等しく、また実際にその経験があればこそできる仕事なのだと思ったりもしています。とはいえ、これからの未来を生きるすべての人に、できれば30代までに旅を始めてほしい→*と、これは土星期のわたしからのメッセージです。もちろん40代でも50代でも遅くないですよー、たぶん60代でも70代でも。(向真希)

DSC_1064(熱帯の市場も年々変化しています。林檎はニュージーランドあたりからの輸入が多いようですが、ドラゴンフルーツが一般的になったのはここ10年ぐらいでしょうか。食の多様化は世界中で進んでいるわけですね。)