ビューティペア!有元&ミズマチの木曜日 
わたし~からあなたへ~、あなたから~わたしへ~!ふたりとも背が高くてうらやましいです。150センチ代前半人間のわたしとは、さぞかし見える世界が違うのでしょうね(キッ!)、ということで、11:00~17:00有元祥子さん→、15:00~20:00ミズマチユミコさん→ が本日在席です。鑑定も楽しみだけど、リンク先の記事も楽しみだよね。トナカイのみんなのブログ記事は、全員どれを読んでも情報の宝庫。わたしも楽しみに巡回しています。そいでもって、昨日の続きは、これから続き書きます。夜は眠かった。学習できずに「夜やります」というウソをやめたい。(店長・まつい)
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即答で「もうひとつはやらないよ」と答えたら、向さんは、はっとした顔をして「ああ、そうだよね」とすぐに同意してくれました。この件は私たち何度かもう話していて、というか、話してきたことにそのままつながる結論だったからです。思えばトナカイは、もともと3年間の限定としてスタートしました。お店の開店費用と3年分の家賃を維持するギリギリの予算を私が個人で持ち出して、わたし個人の「趣味」としてスタートしたお店です。まだ覚えている人がいるかもですが、まさに向さんが「まついさん、目的はなんなの?」と聞いてきた開店当初のシーン。わたしはモガモガとあわくって「食べていくためだよ」と一見直接的だけど、相当にあいまいな返事をしました。わたしは、対面鑑定と少人数の講座ができる自分の場所が欲しかったのです。それとひとりではなく、複数の人間でお店という集団での仕事にとりくんでみたかった。だっておもしろそうだったから。あのとき目的を聞かれ「おもしろそうだから、ちょっとやってみたいだけ」と言い切る度量がわたしにはなかった。でも趣味で店やるというのは、誤解を招きます。ああ優雅なのね、で終わっちゃう。でもほんとうに優雅だったんです。だって、店長という責任者の仕事を私は完全に無償でやっているので。トナカイは私も含めて、個人が技術を使って稼ぐ「場」として、単純に継続していればOK、店として儲ける必要がないということで、マージンを他店より低く抑え、ある程度売り上げが上方安定してきたら、固定の時間貸しに切り替えてもらって、一定以上の金額はお店に納めなくてもいいというルールも作りました。そうでないと、みんなの売上げが上がるにつれ、お店が儲けてしまうからです。出て行くお金は、毎月決まっています。家賃と管理費と通信費と消耗品、それだけあればトナカイは続けられます。そしてもちろん普通の占い店にノルマがないように、トナカイにもノルマはないので、お客さんがゼロ人ならお店へのマージンもゼロ円。占い師さんが交通費で赤字になるだけです。もしみんなのマージンを足しても毎月の固定運営費に足りなかったら、わたしが個人的に補填するという腹つもりだったのですが、何故か2年間で赤字だったのはたったの2か月だけでした。誰がダントツに稼ぐということもなく、月によって売上のいい人とそうでもなかった人がめまぐるしく入れ替わりながら、みんな少しずつ安定して上向いていくというような理想的なバランスの2年間でした。ひとりでやらずみんなで集まってやってみてよかったな、ほんとにそう思います。そんな中で、トナカイが楽しすぎるのか、いかにトナカイを儲けさせ、大きくするかということを考えて口にする占い師さんも出てきました。「いやいや儲けて大きくなっていくのは、店じゃなくて占い師の方だから。とにかく占い師さんは、自分個人がいかに大きくなるか、考えようよ。それが結果的にトナカイをいい店にすることなんだから」と、そのたびに説明してきました。お店をこのようなスタイルにしたのは、わたしの中で「占い師は個人事業、占い師とお客さんがいれば、それで成立する。」「お店を作って大きくすることには、なんの意味もない」と固く固く考えていたからです。ただちょっとひとりで家賃を払うのもなんなので、ひとりでお店開け続けるのも無理なので、手伝ってもらえない?そのかわり告知の手伝いをしたり程度のことはするよ、くらいのノリしかない。今、この時点で「もうひとつお店は?」というセリフが出てくるのは、最初の緩いノリ「だってお店って楽しそうじゃん、そこでいろいろみんな実験すればいいじゃん」というのだけでは、おさまらないんだ!という現実が3年目を前にやってきたから~なるほどもっとも。でも、じゃあもう一軒いってみようかー!ということにはならない。なぜかというとわたしの身体はひとつしかないから。2年間無給でマネジャーというかみんなのバランスを取る管理の仕事ができたのは、わたしが単なるもの好きだから。もう一軒これやると確実に倒れるよ。だからといって、同じことを誰かにやらせることもできない。予算をとっていないので。なので最初にまず3年やるって決めたのだから、このままのシステムで後1年やります。それで1年後に現状トナカイはいったん解散して、マージン率とかも普通の占い店並みにして、マネージャーさん雇って、マネジャーコストを負担してでも残りたいというか、残れるという人はそのままだけど、ひとりでやったほうが儲かるよ!という人は、残りたいといっても出てもらって友達になってもらう。占い師でもなんでも、ひとりでプロとして働くのは、本当に孤独だから。わたし、いけださんや、登石さんや、芳垣くんや、木下さんや、まやさんや、随風さんたちがいて、ほんとうによかったといつも思っているもん。あ、桜田くんも。そしてその日は、「1年間は今のままで、とりあえず」と、友達の向真希ちゃんからトナカイのカギ受け取ると、夕暮れの駅前でさようならしたのでした。山羊座(太陽・水星)の真希ちゃんと蟹座(太陽・水星)のわたしは、いつもいつもこんなような話をしています。真希ちゃんのおかげでうすらぼんやりしていた組織や仕組みの骨格について、わたしはずいぶん考えたし、言語化もできました。で、ふと思ったけれど、わたしの金星が蟹なのが、おもしろみのないところ。真希ちゃんの金星は水瓶なので、わたしの金星がひとつ進んで獅子だったら、絶対にもうひとつ店やっているね。「やっぱそれしかないすよね!」とかいって。金星は金銭感覚なので、自由で平等な理想を継続して行こうよ、1年後に普通に占い店になるなんて、全然つまんないよ!という衝動が、水瓶金星と獅子金星で起こる。蟹座の金星は今ある個人領域(家庭やプライベート含めて、あと自分の預金高とか)を守る金銭感覚なので、こういうみみっちい安全策「あたし、倒れるし」と腰を引くんだった。