月華さんが、どこかに書いていたか話していたかなのですが、婚活の相談に来る若いおねえちゃんたちに「恋をするのが先でしょ!」と、よくいうのよーとあって、それは真理だなあとつくづく思いました。西洋占星術では、恋愛と結婚はロジック的には完全に別のものなので、恋愛運は非常に良いが、結婚運がいまひとつとか、逆に恋愛運はいまひとつだけど結婚運はよいので、恋愛して結婚という手順にこだわらず、お見合いでもして生理的にイヤでなくて、客観的に結婚に向く条件がそこそこ整っているなら、早く結婚したほうがいいよ、みたいな読みになります。恋愛は5ハウスだから自分だけで盛り上がれるもの。しかし結婚は7ハウスなので、ビジネス的側面というか、相手の動向含めて自分の感情や行動をコントロールするという要素が必要になるというのが、その理由です。自分の盛り上がりを優先するだけでは、結婚は成立しないという切り分けですね。しかし「恋をするのが先でしょ」という月華さんの言葉には、西洋占星術のロジックだけでは割り切れない、深い真実があると思うのです。「婚活」「結婚したい」「結婚しなきゃ」という人こそ、まず恋をしなきゃいけない。それは結婚相手にふさわしい特定の誰かに出会えば、自然に恋が始まりますから、という、そーゆー理屈ではないのです。条件を好きになるのではなく、相手を好きになる必要がある、それは恋愛も結婚も同じです。ようするに「恋が先でしょ」というのは、誰かを好きになる、好きになれるという自分の準備が整っているの?ということなんです。自分と似たところに惹かれるのなら、自分自身が愛せているのか、自分に足りないところを補ってもらえるのではという期待があるなら、その分何を持って相手の不足を補えるのか。そしてその補う行動は無理や奉仕ではなく、自分自身の喜びになっているのかどうか。そのあたりをふっとばして、現状のままで、なにかを変えてくれるお相手が現れないかなーと思っても無理でしょう?ということだと思うんですよね。ずーっと彼氏ができない、彼がほしいと血が吹き出るほど叫んでいた子が、そ-ゆのはもういいかも、美味しいもの作れる自分天才!早寝早起きでいつもごきげん!とひとりの自分を存分に満喫して楽しみだしたら、恋をする余裕が生まれたのでしょう、すぐに彼ができて結婚して、という流れも間近でみたことあります。男の人が女の人のグチやイライラにつきあうのは、それが終われば一発やらせてもらえると知っているからで、彼女にしたいとか、結婚したいという気持ちになるのは、いつも余裕もって自分に対して接してくれてるから、この子なら自分を押し上げてくれそうとか、この子の笑顔を自分が守りたいと思うというような、普通の感覚だったりします。以前、いけだ笑みさんが、モテる女は、人のことをすぐ好きになるという共通点がある。次から次へとよくこれだけ人のいいところを探して褒めることができるなーと感心するといっていました。まず、恋をする自分ありき。(店長・まつい)