向真希 12時半~17時 ご予約枠満席です!当日鑑定は12時半~13時半にお越しください!
桜田ケイ 15時~20時 途中はわりと空いてます。
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そういえば一時期、求肥ばかり食べていた時期がありました。ぎゅうひ。ぎゅうひ。やわらかいぎゅうひ。
なんとも言えないあの食感。特になんてこともないあの味。何故か分からないけれど求肥はある時期、自分の心をとらえて離さない特別な存在でした。誰しも求肥ばかり食べてしまう時期があるとは思いますが、自分は大学のとある時期がそうでした。
今も当然好きなのですが、あの頃ほど求肥を欲する気持ちは強くありません。それは求肥の魅力が減じたわけではなく、求肥以外の選択肢を得たために求肥のみを強く欲することが少なくなったという感じです。
求肥。調べてみるとその製法は水練り・茹で練り・蒸し練りの3種類あるようです。当時の自分はその違いもよく分からないまま、求肥とあれば喜びうち震えただ食べていました。
一世を風靡したキャラたれぱんだの好物も求肥の一形態であるすあまでした。九州の銘菓であるボンタンアメも求肥にボンタンで味をつけたもの。あの冬アイスの定番ともいえる雪見だいふくも求肥でアイスクリームを包んだものなのです。
求肥そのものにあまり興味がない人でも、求肥が嫌いな人はどこにもいないでしょう。求肥は生活のありとあらゆるところに潜み、あなたを見つめています。
日本の各地では銘菓として姿を変え、コンビニや甘味処では欠かせない脇役として、求肥は様々な形で自己主張することなく寄り添っているのです。菓子売り場を見渡せば、その視界のどこかに求肥を見出すのはそれほど難しくはないでしょう。
人は求肥を求め、求肥は人に食されることを欲す。平安時代に伝わり祭祀で使われたとされる求肥は、柔らかく甘く何世代も連綿と生き続ける優しい甘味なのです。
(桜田ケイ)