【向 真希】ご予約満席です!当日枠は14時~14時半です!
【桜田 ケイ】15時~20時。のんびり座っております!
当日枠に関してはお電話→03-3387-4355←いただけると確実です!
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心の隙間を埋める甘味、それは「ようかん」です。漢字で書くと「羊羹」意外と難しい字を使っているのですね。羹の字は書ける気がしません。でも美味しいですよね。羊羹。
高級感漂う老舗和菓子店の羊羹はひと時の贅沢な幸せをもたらしてくれます。コンビニでは手軽な一口羊羹がちょっとした無聊を慰めてくれます。夏は水羊羹が涼を運んでくれます。
栗羊羹・芋羊羹・抹茶羊羹・柚子羊羹・黒豆羊羹・大納言。最近ではスポーツようかんなんてものも売られているようです。
まさに羊羹は日本人の生活シーンのどこにでもマッチする素晴らしい存在であり、世界中のどこに持って行っても胸を張って勧めることができるメイドインジャパンの逸品なのではないでしょうか。
北海道生まれの自分にとって羊羹といえば、「五勝手屋羊羹」でした。赤い筒に入っていて、押し出して糸で切って食べるタイプの羊羹です。子供のころは少しずつ押し出して食べていましたが、大人になってからは頂くと糸で切らずに一本すぐに食べてしまうことが多々ありました。
五勝手屋羊羹の味こそ羊羹。そう思って育ったのですが、他の羊羹を食べると味が微妙に違う。調べてみると一般的な羊羹は主に小豆が使われているのに対し五勝手屋羊羹の材料は赤インゲン豆でした。五勝手屋羊羹の味に舌が馴染んでいるためか、高級羊羹の味わいは素晴らしいことは否めないのですが、羊羹といえばやはり五勝手屋羊羹の味が今でも真っ先に浮かんでしまいます。
羊羹の語源を調べてみると、元々は精進料理として羊肉の代わりに小豆を使ったのが発祥のようです。そんな由来ですが、吉祥のシンボルでもある羊の文字が使われている羊羹。それは幸せの旗印と言っても過言ではありません。
ちょっとしたおやつに、来客時のお茶うけに、家族のだんらんに、友との語らいに、恋人との甘い時間に、忙しい朝に、何気ない昼に、切ない夜に。どんなシーンにも羊羹はマッチし、どんな時でも羊羹は幸せをもたらしてくれます。
糖度が高いので日持ちもする羊羹。一家にひとつと言わず、ひとりひとつずつ持ってみましょう。きっと幸せを呼ぶお守り的な効果もありますよ。
(桜田ケイ)