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北海道の函館から車で1時間もかからないところに、大沼という湖があります。
自然が豊かで景色がきれい。大沼越しに眺める駒ヶ岳は素晴らしいものです。
冬は氷に覆われます。自分が子供のころは、氷上でゴーカートに乗れたような記憶があります。
今は完全に結氷しないようなのですが、冬の景色もまたひとしおです。
そんな大沼の名物といえば「大沼だんご」です。
長方形の箱は2つの部屋に仕切られていて、大きめの部屋にはあんこが、小さめの部屋にはしょうゆだれが。
小さめのだんごが、そのあんとしょうゆだれの下に、みっちりと並んでいます。
串に刺さっていないので、ようじで刺して、ひとつずつ食べていきます。
ぱっと見た感じ、多いように感じられるかもしれませんが、心配ありません。
気がついたらら1箱、食べてしまえる。そんな美味しさを秘めています。
子供のころ、函館の親戚が来るときに、幾度か買ってきてくれました。
その味、その柔らかさは、幼い自分に衝撃を与えるには十分なものでした。
とはいえ、お土産には向かないのが大沼だんご。
なぜならば、賞味期限が1日なのです。
買ったその日に、美味しく食べる。
それが、大沼だんごの美味しさの秘密の一端なのかもしれません。
大沼だんごが入っている箱が大小2つの部屋に分かれているのは、
大きい方が大沼、小さい方が小沼を意味していて、
そして、だんごは湖面に浮かぶ島々をイメージしているとか。
そんなことも考えずに食べていた子供時代。
近くに住んでいたにもかかわらず、なかなか足を運べなかった大学時代。
そして大人になった今、大沼から遠く離れた東京に住み、
あの美味しい大沼だんごをすぐに入手することは叶いません。
賞味期限は1日。できれば大沼を訪れて、大沼を眺めながら食べたいものです。
大沼だんごとの物理的な距離は大きくなってしまいましたが、
だんごとの精神的な距離は小さくなっているはずです。
年を重ねる中で様々なだんごを食べ、いくつものだんごに歓喜し、絶望してきました。
だんごというものに触れるたびに、だんごの奥深さに眩暈を感じます。
だからこそ、大沼だんごの素晴らしさを、少しだけ理解できたはずです。
子供のころ何も感じずただ美味しいという理由で食べていた大沼だんご。
次に食べる時はより美味しく幸せを感じられそうです。
そう遠くないうちに、その願いは叶えたいものです。

(桜田ケイ)