あの日のこと

3/11（日）の11:00～21:00は有元祥子がウラナイトナカイに出演しています。☆
14：00～15：30　ご予約済み

鑑定メニューは基本的に〈総合鑑定〉となり
30分 5000円
60分 10000円
の2パターンとなります。
その他のメニューは☆こちら☆をご覧ください。
現在空いているお時間も、埋まることもありますのでご希望の方は、早めにお時間を確定するのがよろしいかと思います。突然来ていただきましても大丈夫なのですがお客様が重なるときもありますので可能ならば03-3220-9477（ウラナイトナカイ）にお電話をいただいて、予約状況を確認してくださると助かります。
※4月半ばより講座やカフェ鑑定の形態を変えていこうと調整中なので、カフェ鑑定をご希望の方は3月中のご利用をお勧めしております。ってここに書くことじゃないいのか？

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あの日。
私は東新宿駅のエスカレーターに乗っていました。友人と待ち合わせをしたタリーズに向かう途中、エスカレータが波打った光景を今でもはっきりと覚えています。当時、私は中野トナカイ（ウラナイトナカイの前のお店）の月曜日担当でした。地震があった日は金曜日。土・日はお店が休みだとしても、月曜日はお店をあけた方がいいのかどうか？　店長に相談したところ「開けるなら開けてもいいけど無理はしないように」とのこと。小学生の2人と高校生は公立学校に通っていて、無理がなければ通学してよしとの連絡メールが来ていました。子どもが学校にいっているのならば、店をあけちゃえと思い立った天将星母ちゃんは、「家に帰っても父ちゃんがいるならいいかな」と自宅待機の夫に留守を任せて。いつも混んでいる中野通りを走るバスに乗り込むと、車内も通りもガラガラです。ブロードウェイの中も人がいない。お店日記やブログで【中野トナカイ開店しています】と告知をしたところ、初日に20名くらいのお客様が来てくださいました。「電車は止まるかもしれないので歩いてきました」（まだ占い師前？の天海玉紀※敬称略）　「一人は怖いので来ちゃった」（常連のお客様）など、シャッター街と化した4Fがちょっとにぎやかだったことを覚えています。月曜日から金曜日まで、ひたすらお店を開け続けました。ひとりトナカイ。通りすがりに「にぎやかだからお邪魔します」と入ってきた方、揺れる中で大きな決断をされた方もたくさんいらした。その話を聴きながら、鑑定を受けたい方は1000円をいただいて鑑定をして、そのあとひとしきりお話したり、閉店までいらした方と手を繋いで駅まで帰ったりもしました。木曜日くらいになるとお店に来てくださる方もかなり少なくなりましたが、揺れるたびに人がいない4Fの廊下に出ている本棚を支えるために若いお兄ちゃんが部屋の中から出てきたのが頼もしかったです。
その年の年末、さまざまな理由があり私は中野トナカイを卒業して、個人で鑑定をしたり講座をしたり、誘われてイベントに参加したり、ほかの占い師さんの講座のお手伝いをしたりしていろいろな経験をして今に至るわけですが、あのときの「ひとりトナカイ」の経験は貴重だったと思います。占いのお店ってこういう使い方があるんだとか、人が集まる場所って大事なんだなとか。目の前で起こることをただただ見ていた。そんな経験。なにがあっても平気なのは、あの時があったからかなって思う。さまざまな問題がまだたくさんあるのに、こんなのんきなことをいっていていいのだろうか？　と自問自答しながら。
今日もあの日を思いながら、静かに鑑定をしています。（有元祥子）