姓名判断のハナシ
11:00~13:00 武者東洋占術クラス7期 3
14:00~19:00 武者江梨さん

さわやかに晴れた日曜日ですね。本日は月1回限定の 武者さんの鑑定枠がある日曜日です。15時~、17時~、18時~は空きがあるそうですよ。カフェ鑑定は完全予約制なので、本日思いたったら吉日!という方は、本日ふらりとおいでませ。(事前にお店に電話いただくと良いかもです)

武者さんの人気メニュー姓名判断についてコメントしますね。私は判断については専門家ではないのですが、占いという商品に関しては専門家なのでその観点からいろいろと、みなさんに知っておいてほしいことがあるのです。姓名判断の結果によっては、改名(戸籍名ではなく、通常の通り名を替えて開運することで、ペンネームやハンドルネームなどの通称範囲です)のオーダーに進むこともめずらしくありません。名付け効果はとにかく抜群で、「こういうところが伸びるように」というオーダーが(時間差はいろいろですが、早くて半年、遅くても2年目くらいから効果でているように見受けられます。
ところがこのメニュー、トラブルもあるのです。「できあがった名が自分好みでないので作り直してほしい」というお直し依頼ですね。このお直しは一般的には受けることができません。なぜならキリがないからです。結論からいうと、「依頼した名前が自分好みでない場合は作り直してもらおう」という気持ちが少しでもある場合は、そもそも依頼しないほうがいいのです。
名字は人の所属(家)を表し、下の名前は個性や個人がこうあってほしいという一種の呪いです。本来「名前」というものの中には自分の思惑が入る隙間はないんです。姓名判断で悪い結果が出ても、それは家の都合と名付けしてきた親の呪いなので、個人には一切責任がありません。この場所この家この両親の元に生まれ、こういうふうになればよいという周囲の人たちの呪い(願い)によってつくられるのが「名前」です。ひとりで生きていけない間、支えてくれるのは家と親とその付随です。そこから独り立ちしても、自分が生きていくという方法の根っこは、家や親から与えられた環境であり文化であり思想であり習慣なわけです。

なので、第一段階の姓名判断で、自分の希望や望みを挫くような鑑定結果が出た場合は、あわてて改名を考えるより、自分の希望や望みの姿について、もう一度生い立ちから踏まえて内鑑するのがいいのです。自分の今の望というのは、どこから来ているんだろうと考えて一般に合わせてだとか、親に言われてきたからとかではない望みなら、名前は変えなくても、つながる道にはたどり着きます。パーフェクトな人間はいないように、パーフェクトな名前はありません。完璧というのは、完璧というだけでいびつなのです。(このあたりのことは、先ごろ少年ジャンプで連載を終了した「めだかボックス」という少年マンガがテーマとして扱っていておもしろかったよ。クセがあるので好みの分かれる作風ですが)おかしな部分を注意したり、足りないところを補足したりしながら、生きていけばいいのです。姓名判断もそうですが、占いの良いところは、分を知り謙虚になれるところです。良いところがあるなら、それを他者に差出し、足りない部分があるなら、お願いしますと頭を下げる。この部分に気がつけば、ほとんどの人は運が良くなるんです。何もかも自分で抱え込みたい、自分が解決したい、自分の能力を観たい、自分がヒーローになりたいというのは、高望みです。運が良く見える人、自分で解決できて能力が高く思える人、あの人こそがヒーローだという人たちは、みんなその役割に徹していて、周囲の力をきちんと受け入れている人達です。そして受けた分以上のエネルギーを周囲に還元している人たちです(ほぼ無自覚に)。つまり自分ができないことができる人をリスペクトして、仕事でも人生でも分かち合っていく、そういう感じになっています。いわゆるお金持ちとか、儲かっている会社の社長さん、好きなことを仕事にして売れっ子になっている人たち、仕事の関係でずいぶんたくさんの成功者と呼べる人たちに会ってきましたが、みなさん良い意味でほんとうにいびつなんです。そしてそのいびつさが許される環境の中にいて、のびのびといびつさを発揮している。そうなると、わたしたちはその足りない部分に喜んで手を出してしまうのです。
というわけで、実はほとんど99%の方は、改名は必要ないと思っています。事情があって本名での活動は制限される人たちは、自分自身でお気楽になにか名前をつける、それで十分なのでは?(武者さん、ごめんね。でも本当にそう思っているの)どうしても「この部分をなんとかしないと生きていけない」という切実な問題を抱えている人もいますし、素直にその名前を受け取れるかどうかという部分まで、追い詰められている(というのは誤解あるかもだけど)場合もあると思うので、そういう場合は改名を考えて、心機一転で「新しい名前でやっていく」というのは良いと思います。心からほんとうに自分で覚悟を決めて、大きい流れに身を任せてようという状況でこそ効果を発揮するんです。え、この名前だと金運悪いの?ヤバイ、じゃあなにか別に名前に変えなきゃ。どうせならかっこいい名前にしたいなー。こちらはお金払うんだし、いいでしょ?というノリなら、まったく意味がないことをなんとなく知っておいてね。ちなみにわたしの名前は、本名の名字だけをひらがなにしたものです。(前のほうはもともとひらがな)これは人気運だけがよくて、あとは孤独運のあんまりよくない名前です。50歳を過ぎて、ああこの名前に30年以上生かしてもらえたと感謝する気持ちが出てきました。外面良くて、内面はひとり。まあホロスコープとかとおんなじです。家や親から逃れたところで、この世界に生まれてきたということからは逃れられない。全ての相似形でマトリューシカのように入れ子になっているのが法則です。

法則を知って、戦略を立てるために姓名判断を使って欲しいです。その戦略のひとつに改名という方法はあるわけなので、法則と戦略会議とばして→改名にはいかないようにしていただければと思います。
特に現状がある程度気に入っていて、手放したくない、現状+αよくなる名前が欲しいという人は、なかなかむずかしいのです。現状は今の名前で積み重ねてきたものなので。信頼できる先生ととことん打ち合わせをして、きちんとした対価を支払い出来上がった名前を素直にそのまま使う=身を投じる、もしくは遊び半分で自分で好きな名前をつけて気分を替える、この2極のどちらかしかないんです。でもそれでいい、それがいいと思っています。
この項は、なにか質問あったら、まついにしてください。割と一般的な話をしています。20数年前に、読み切りを増刊にときどき載せるくらいの少女漫画家の友人がいまよりもパッとしたいという理由で、某有名占い師さんのところで名前を作ってもらったのですが、その名前が彼女の感性では絶対に受け入れないものだったんですね、富士サンサンとか、祝酒なすびとかそんな感じの(ギャグ作家さんではないです) 。で、「ありがとうせんせい…」とそっとその命名用紙は閉じて約束の大金を振り込んで、ふざけんなーっ!と(自分に対して)叫びながら、その名は使わずに、てきとうに自分で付けたペンネームにしたら連載が決まってヒットして単行本売れて深夜枠ですがテレビドラマにもなりました。そいでついでに玉の輿にものったw わたしと姓名判断との付き合いは、そのあたりからスタートしていて、ほんとにいろいろなパターンをみてきたので、せっかく姓名判断と改名のメニューがある武者さんとトナカイ介しての縁があるんだから、誤解ないように、原理をわかったうえで有効に活用していただき、みんな幸せになるといいなと思います。
わたしが武者さんを信用しているのは、自分の子どもの名付けに関して、いろんな占い関係のひとたちに、子どものことを 相談するたびにこんな名前をつけるからだと叱られたり、あきれられたりしていたのですが、武者さんだけは「あ…」と一瞬、その名に心を曇らせながら、算命の方も合わせてみて「この子は孤独になればなるほど力伸ばすので大丈夫。親は手出ししないで。表現の星があるのでそれで社会に出ていくけれど、それを育てるのに必要なのが絶対的な孤独の時間と具体的な苦労ですよ」とはっきりいってくれたんです。子どもに苦労はかけさせたくないけれど、この子には必要だとしっかりいってくれたんです。なので進路に関する方針を落ち着いて組み立てることができました。んで、しつこいようですが、この見立ては、西洋のホロスコープとおんなじなんです。わたしが改名って必要ないんじゃない?というのは、ホロスコープの星の位置はずらせないからなのでしょう。材料をどう料理するかは自分次第という妄想にとらわれて熱に浮かされたように、この仕事をしているからなのかもしれません。でも仕事している人の名前は「看板」なので、アセンダントみたいに、印象の良いスタイルに着替えるという醍醐味も改名にはありますね。はっ!そういえば、ASC近辺に天体ある人は、本名or自分でつけた名前で活動している比率が高いような…!12ハウス側にあると違いますけれど。