タロット大アルカナ22枚でどんな些細なことでも読む訓練
12:00~17:00 向真希さん
15:00~20:00 桜田ケイさん


下北トナカイのマネジメントで、通信でタロット講座もやっているんですが、メールでいただいた質問に答えるというシステムがあり、そこにおもしろい質問がきました。おもしろいのですが、これはお金いただいて答えるような事柄でもないので、とりあえずここで早急にお答えしておきますね。
「大アルカナのみで、1枚引き、3枚引きで質問したとき、カード本来の意味で答えようとすると、あまりにも大仰で現実の生活や現状、状況に合うような生活感のあるフレーズになりません。このかけはなれた感じを、目の前の人に納得のいくような、身近なことばで読むのはどうしたらいいのでしょう?」(同様意見を3つほど、趣旨はこういうことだよね、ということでひとつの質問にまとめてみました)
答えはあっけないほど簡単で、しかも微妙に宣伝になっていますよ、ということでアレなんですが、人の読みや解釈を蓄積するというのが手っ取り早いです。大は小を兼ねるので、慣れれば大仰な大アルカナの基本説明を基盤に、身近な事例に沿うような読みができます。基礎的な意図や意味がよく理解できていないうちは、汎用度の高い(すなわち、なんとでもとれるような大仰な)フレーズしか浮かんでこない場合もありますよ。たくさん現場で読んで、汎用と目先の実際を近づけていくというのがいいのですが、練習の現場といっても家族や友人、質問も一定だし限度があります。それでネットや書籍の出番です。無料タロット占いなどで、出たカードと言葉を書きとめたものを蓄積します。ひとつのサイトではなく複数のサイトに登録して、1枚のカードに対して、どういう解釈のフレーズが書かれているかをどんどん溜めていきます。
そして書籍です。原則原理を説明している難しい本を読めば、原則原理についての難しいことがわかります。現場で使える言葉を鍛えるのは、初心者用やジュニア用の書籍です。いますぐに知りたいこと、占いたいことがある人が、手にとって、自分の占いが自分でできるように作られている書籍は、原則的意味と現場での解釈を埋めるヒントがたくさん書いてあります。
なかでも桜田ケイさんの「かんたんタロット」いいですよ。HP左にアマゾンリンク貼ってありますので、ご参照ください。桜田さんは特定の先生に付かず、基礎の原則本何冊かで、すぐに実践を始めた占い師さんです。下北沢の路上で通りすがりの女子高校生や酔っ払ったおじさん相手に、延々とカードをめくってきました。そして大アルカナだけで、どんな質問にも答えてきたので、霊的なバンクにつながる才能も当然あるんですけど、実践の蓄積がほんとにすごいんです。毎日のように同じ場所に座っていると、占ったらそれっきりではなく、あの占いはああだったこうだったという結果のフィールドバックもあるので、桜田くんの手中にある22枚は、ほんとにたいへんなことになっているわけです。
そういう噛み砕きのノウハウが、みっちり詰まっているのが桜田著の「かんたんタロット」です。1枚のカードがいくつもの質問に対して、原則の意味を失わずそれを土台にして、説得力のあるフレーズとして書かれています。発売当初、隅から隅まで読んで、すげえわ、これ~とめまいしました。貴重な一冊かと思います。(店長・まつい)