本日木曜日のトナカイは、12:00~20:00向真希さんが在席です。なお向さんは、本日で中野トナカイを卒業します。最後の在席です。本日の予約状況(14:00~16:00が飛び込みの方OKタイムのようです)と今後の鑑定の場所、スタイルなどについてはコチラをご覧ください。→★ 思えば向さんの鑑定日は、いつもご予約のお客様がいっぱいで、しかも自分のブログのみと口コミだけで、完璧な集客でトナカイにいてくれました。わたし、占い師というのは、完全にひとり営業・ひとり親方の個人業種だと考えているので、向さんのトナカイへの関わり方は、ほんとうに理想的でした。全部自分でできるのに、わざわざトナカイに場所代払って、お店開けてくれて、イベントや講座のアイデアも出して、さらにいろいろな方を紹介してくださり、「年の功ですし」といいながら、自分の時間を割いて他の占い師さんたちの相談にのってあげたり。向さんがいなかったらトナカイを開けることはできなかったし、継続することもできなかった。でも向さんは、業界最高齢の新人ですとかいいながら、とても謙虚な人でした。私に対しても、思い違いやコミュケーション不足から、腹立たしい思いをしたり、むかつくこともあったと思うのだけど(わたしは店全体の責任を最後に取る人間だから、義理や人情の問題よりリアルな現実の方を、自分判断で選択するしかない)で、いろいろ気持ちは打ち明けてはくれるけれど、最後はグッと全部のことを合わせ飲んで、文句をいったりはしなかったです。ふてくされもしなかった。「仕事だからね」と飲み込んで次の手を考えてくれました。これは友達と仕事仲間の中間の私と向さんとしては、ほんとうにあやうい橋を何度も渡ったんだと思う。一番あぶなかったのは、桜トナカイとして分室を作るという計画がうやむやと変更になったとき。それは誰も悪くなく、本当に天災レベルのどうしようもない流れだったんだけど、あのとき向さんは、わたしやトナカイと絶縁してもいいくらいだったと思うんです。でも、向さんはちょっとへこたれかけたわ、といいながらなんとかまた次の状況、自分が生きていくために働ける場を整えてしまった。その姿を見て、向さんが落ち着いたら今度こそ、へそのおをきっぱり切って、独り立ちしてもらおう、卒業してもらおうとわたしは決心したのです。向さんはトナカイを補助輪にして、占い師で独り立ちしたというロールモデル、みんなの希望です。有元さんが一度、キレぎみに「みんなが向さんみたいにできるわけないじゃないですか、あの人は特別ですよ」といったことがあるんだけど(気持ちはわかる!)、フォーマットを真似ることはできるし、選択肢のひとつとしてリアリティに感じることもできるんだよね。「わたしさ、占い師は自分の人生を自分勝手にひととおりやって、ある程度の成果も観て、そこそこそれには飽きちゃってという人がラクなんだと思うんだよね」と向さんとよく話します。若い占い師さんは、若い占い師さんの良さがあるけれど(金曜チームのまばゆいほどの精力的活動とホスピタリティを見よ!)アラフォー主婦の占い師さんたちの良さももちろん重要なんだけど(月曜チームの地域と生活と家庭と夫と子供に根を下ろしたところからの、一般的には全てが満ち足りているはずの状況から、絞り出されるような用の美たる活動を見よ!)わたしたち年寄りは、自分たちでその良さを認め合いながらやっていかないとね、と。そして夏休みの終わり頃から、わたしはトナカイ全員の方と面接、あるいはメールで「今後どうしたいですか?」と聞いてまわりました。うれしいことに、この先数年後どうしたいのか、という部分に困惑する人は誰もいなくて、少し未来のために、この1年間でトナカイでやりたいことについて話してくれました。もちろん向さんに関しては、もうトナカイではキャパが小さすぎるんです。そこだけははっきりしていました。一気に会社形式にして、銀行からお金借りて、広い場所借りて、というのもずーっと考えてはみたけれど、占いの店ってそういうのと違う気がするんです。占いは占い師とお客さんだけいればいいんだ、会社とか役員とかいらない、その維持にコストがかかりすぎる。(店形式の場合、やっぱりマネージャー程度は必要ですけど。責任者というか)で、初心のわたしは、トナカイはもっと営業時間増やして、お客さんがコミットしやすいお店にして行こうと平日も20時までオープンという3年目の方針を固めました。そういえば、トナカイは、自分が飛び込みのお客さんに気軽にタロットできる場所が欲しいわーというのが、そもそもの動機。なので、向さんもいったんは卒業するのですが、やっぱり飛び込みのお客さんをタロットで、という楽しさをたまには!ということなら、ときどきイベントやゲストでお店に座ってもらうこともあるかもです。それいいなあ。だから今生のお別れではないです、フリーになっても、ときには参戦してくれる(プロレス風)はずです。でも区切りは大事、お仕事なので。ということで、万感の思いを込めて、向さん、最後の1日よろしくお願いします。で、次はサツキちゃんだ、ということで、さらに明日に続きます。トナカイリニューアル物語。(店長・まつい)
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