中杉通りを歩いていると、いつも行列ができているのが目に入って、毎回気になっていたのがこちらのお店。「支那そば たなか」です。一見カフェかと見間違えるようなログハウス調の建物。ずらりと人が並んでいるあいだから、小さな張り紙をのぞいてみれば「時間に余裕のない方、ご遠慮ください」の但し書きがあり、うわーーー…これは相当待つのね…と思うと、なかなか気軽には並べない気分でしたが、シルバーウィークの合間に覚悟を決めて行列してみました。
お店の外に並んでいたのは2組だけだったので、店外で並んだのはたぶん5分程度で済みましたが、ドアを開けて店内に入っても、まだ待ち時間は続きます。カウンターなしのテーブル席だけで、たぶん12席程度。テーブル相席はさせない方針のようなので、おひとりさまが続くと、どうしても店内の回転が遅くなります。常連さんとおぼしき方々は、まずビールと餃子を注文して、ゆったりラーメンを待つのがこちらのトレンドのようです。(おひとりさまで伺うより、ふたりで行ってじっくり餃子とビールと会話を楽しんでから、おもむろにラーメンを頂くのが、おそらくここのいちばんの楽しみかたであろうかと想像します)
たぶんワンタン麺がイチオシのはずなのですが、へそ曲がりなもので、チャーシュー麺をオーダーしました。なんと、チャーシューが「モモ」と「バラ」から選べます。これは「バラ」チャーシュー。じんわり脂がのったチャーシュー、んまいです♪ 斬新さを狙ったり、奇をてらうことのない、実に正統派の古典的でシンプルな味わいです。家の近所にあって、ここまで並ばないで済むなら、絶対通うんだけどな〜。お時間あるときに、じっくりまったりラーメンを味わいたいときに、ぜひともオススメです。
こちらのお店は、私の家の近所(方南町)にある「りょうたん亭」と同じく、浜田山の名店「たんたん亭本店」の系列にあたるそうです。「りょうたん亭」が美味しいことはよく存じておりますので、これはやっぱり本家本元の「たんたん亭」に行ってみないと!と、心を新たにいたしました。密かに杉並区ラーメン行脚をしておりますので、その成果もそのうちどこかでご報告できればとおもいます。(天海玉紀)
※ 支那そば たなか →★ 東京都杉並区阿佐谷南3-32-14