南阿佐ヶ谷「ウラナイトナカイ」8/25オープン→☆
8/5(水)〜9(日) 13~20時 阿佐ヶ谷七夕祭り 納涼占いイベント @タロットバー・アーサ→★
毎日4名ずつ、総勢20名の占い師が登場!
中野トナカイが閉店したことに気付かずお店日記を書き続ける桜田ケイ…というわけではありません。まつい店長に許可を得ております。今しばらく水曜は甘いもの話にお付き合いください。
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ざらめ糖。普通の砂糖よりも粒が大きく、無色透明のものと褐色を帯びたものがあります。
子供の頃、手にすくってちびちびと食べるのが好きでした。甘くて美味しい、ざらめ糖。
調べてみると、無色透明のものは白双糖、褐色を帯びたものは中双糖と呼ばれているらしく、あの褐色は製造過程の中でカラメルよってつけられているそうです。
カステラの底に配されていたり、おせんべいについていたり、喫茶店によってはコーヒーや紅茶に入れるために置かれていたり、意外と身近な存在であるざらめ糖。
ざらめ糖をそのままで食べるという行為は、背徳感を伴う幸せをもたらしてくれます。上白糖はそのまま食べるには粉末すぎるし、氷砂糖はそのまま食べることに躊躇がない。ざらめ糖の絶妙な大きさは、人を誘う大きさなのかもしれません。
あなたの家にざらめ糖があるのなら、スプーンですくってみましょう。まるで宝石の集まりみたいなざらめ糖。口に入れることで広がる甘美な甘味。しゃりっとした歯ごたえと静かな口どけ。上白糖でも氷砂糖でも得られない幸福を見出すことができるはずです。
ざらめ。一粒一粒にはそれほどの破壊力はありませんが、スプーン一杯集まると大きなインパクトを生み出します。
ざらめざらめ。カステラの底に残るざらめは職人の技術のたまものというお話を聞いたことがあります。
ざらめざらめ。おせんべいについたざらめはしょっぱさと甘さのコラボレーションを見事に演出してくれます。
ざらめざらめ。コーヒーにひと匙入れて、そっと撹拌すると、飲み終わるころにひょっこりと顔を出します。
人が意識しようとしまいと、ざらめ糖は生活のどこかに潜み、社会の幸福度を高めるために日々、活動を続けているのです。