向真希 13時~17時 ご予約満席です!当日枠は13時~15時!
桜田ケイ 15時~20時 前半はわりとのんびり座ってると思います!
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本当のわらびもちを、食べたことはあるのだろうか。記憶を掘り返しても、分からない。
わらびもち。今やコンビニなどで手軽に入手できる和菓子。原料はでんぷんと水と砂糖。至ってシンプル。
しかし、わらびもちがわらびもちであるために本当に必要なのは、ただのでんぷんではなく、わらび粉である。
わらび粉。植物のわらびから抽出されるでんぷん。10kgのわらびから70gしか創り出すことができないという希少な粉である。
かの醍醐天皇の好物だったと伝えられているわらびもち。醍醐天皇が食べたわらびもちは、わらび粉を使った本当のわらびもちだったに違いない。
現代の日本でもわらび粉を手に入れることは不可能ではない。しかし、でんぷんはサツマイモなどから抽出した方が効率が良く安価であるらしい。
現代のわらびもちにはわらびが使われている可能性は極めて低い。それでも、わらびもちはわらびもちであり、わらび粉が使われていたとい誇りを今でも持ち続けている。
わらび粉を使わず作られたわらびもちがわらびもちであるということを証明することは不可能に近い。何故ならば、わらびもちはわらびもちという枠組みから外れることなく、その矜持を曲げることなく、ただわらびもちはわらびもちとしての存在意義をわらびもちらしい在り方でわらびもち続けているのだから。
いつの日かわらび粉を使ったわらびもちを食べてみたいという気持ちはきっと失われることはないだろう。しかし、実際にわらび粉を使ったわらびもちを食べた時に、そのことに気が付くことができるのであろうか。
ひょっとしたら既に、本当のわらびもちを食べているのかもしれない。それほどまでにわらび粉を使っていないわらびもちは、わらびもちらしさを身につけ、今日も人々の口に運ばれ続けている。