10304444_846265642086001_3941240284897695957_n怪物公園としての存在にばかり注目されがちですが、実はこの公園はある人物が最愛の妻にささげるために構想して作らせた聖なる森。

ローマの名門貴族オルシーニ一族のヴィチーノ・オルシーニ公です。

最愛の妻ジュリア・ファルネーゼを亡くした悲しみをいやすため、妃にささげるように1552年から長い年月をかけてひとつひとつのモニュメントが製作されていったようです。

設計はティヴォリのエステ荘を手掛けた建築家、ピッロ・リゴリオ。

当時の第1人者に依頼したとは、さすがオルシーニです。

プロテオ(海神ポセイドンの息子)の上に乗っている球体は、オルシーニの紋章があしらわれています。

さらにその上にはボマルツォのオルシーニ城が。

プロテオは冥王星を司るプロテウスのことだそうですね。

この聖なる森には、ギリシャ神話をモチーフにした彫像がたくさんあります。

1552年という時代なのに、キリストに関連するものがひとつもないのが、またこの公園の面白いところでもあります。