「星」と「節制」
中野トナカイ タロット「節制」「星」本日のトナカイ、11:00~13:00 芳華美々子さんのタロット講座(小アルカナ5回目)、14:00~20:00が、そのまま芳華さんの鑑定タイムになります
。トナカイでは、芳華さんが基礎の連続タロット講座をずっと受け持っているのですが、2月19日からまた新しいサイクルで、大アルカナの連続講座がスタートします→ というわけで今日の話題は、タロットの大アルカナの中で、言葉にしたときに似た感じになりがちの2枚。どういう違いがあるのシリーズです。この2枚のカード、一言で分けると「内」と「外」です。片足を水に浸して、両手にカップを持って水を注いでいるのは共通なのですが、「節制」は自分自身の胸と腰の位置で水を注いでいます。個人的なやる気によって、個人的な努力を続けている姿ですね。毎日の同じくりかえしをやりぬくことに意味があるというカードです。背中にある天使の羽根は、鏡リュウジさんの著作によると(書名は失念しました・すいません)、もともとこの人物が着席していた赤い椅子の背が転嫁して羽根になったデザインという説があるそうです。椅子はその人の立場や地位を示しますので、肩書きや名前にある程度守られた安全な形での努力という意味もあると思います。学生の立場で勉学をするとか、主婦の立場で規則正しい毎日を送るとか。対して「星」のカードは、地面に水を流し続けます。丸裸で後ろ盾もなにもありません。空の星は8つのとげがあり、8個輝いています。「星」のカードの人物は、確かに8という数字が示す世界という名の環境の中にいるので、恐ろしがることも、逃げることも隠れることもありません。大地がカーペットで夜空が天井です。裸一貫になり個人的に守るものがなにもなければ、環境に対して惜しみない働きかけをすることができます。すぐに反応はなくても、反応が返るときは個人的なことではなく環境そのものから大きく返ってくる…それを信じて自分にできることを毎日やり続けるというカードが「星」です。同じように毎日コツコツするような意味のカードでも、守られた中で安全に積み重ねていくのか、現実の社会の中で裸一貫で積み重ねていくのかという違いがあるわけです。私が鑑定する場合、この2枚のカードは「自己肯定」に関係する場面で出てくることが多いです。「節制:練習は自分を裏切らない」とか「星:かわがられて育った子は環境に対する信頼を持っている」とか、そーゆー感じのシーンの違いがあります。(店長・まつい)