向真希 12時半~18時 ご予約枠は満席です!

桜田ケイ 15時~20時 わりとのんびりと座っております!

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夏の風物詩といえば、かき氷ですね。たとえ実際に食べる機会が少なかったとしても、白地に青い波が入り赤字で「氷」と書かれた旗を見かけるだけで、なんとなく夏の暑さと涼を感じるのではないでしょうか。
かき氷の歴史は古く、かの枕草子には削り氷という刃物で氷を削り甘葛の汁をかけたものが出てきます。その当時は冷凍庫も製氷機もないため、特権階級の食べ物であったそうです。
日本初のかき氷店ができたのは1862年。今から150年以上も昔。その頃も今も、基本は変わらない氷を削ったものに甘い汁。かき氷はシンプルに夏を演出し、夏と共に現代日本に根付いています。
ここ数年、関東では高級かき氷が流行の様子で、上質の氷を繊細な器具で細やかに削り、高級な食材を惜しげもなく使ったトッピングをあしらうことで、大きな支持を得ているようです。
マンゴーを多様したもの、厳選された抹茶を使用したもの、こだわりの小豆を丁寧に煮たものなど、色のついたシロップでは太刀打ちできないようなラインナップが並ぶ高級かき氷店。しかし、かき氷の本質は全く別のところにあります。
それは、環境。暑い夏の日、プラスチックや発泡スチロールの器に削られた氷が盛られ、ざっくりとかけられるシロップ。それを思い切って頬張り痛むこめかみ。海で、山で、行楽地で、屋外で楽しむかき氷こそが、夏を象徴するアイコンたるかき氷なのです。
確かに高級かき氷は美味しいです。お店で落ち着いて座って食べるだけの価値があります。水からこだわり、製法にこだわり、シロップやトッピングにこだわることで、かき氷はどこまでも高みへと登っていくことでしょう。
しかし、夏のあの日食べたかき氷を、我々は決して忘れてはいけません。そこには日本の夏の景色が五感全てに訴えかけ、凝縮しているのです。

夏の風物詩といえば、かき氷ですね。たとえ実際に食べる機会が少なかったとしても、白地に青い波が入り赤字で「氷」と書かれた旗を見かけるだけで、なんとなく夏の暑さと涼を感じるのではないでしょうか。

かき氷の歴史は古く、かの枕草子には削り氷という刃物で氷を削り甘葛の汁をかけたものが出てきます。その当時は冷凍庫も製氷機もないため、特権階級の食べ物であったそうです。

日本初のかき氷店ができたのは1862年。今から150年以上も昔。その頃も今も、基本は変わらない氷を削ったものに甘い汁。かき氷はシンプルに夏を演出し、夏の手軽な甘味文化として広く現代日本に根付いています。

しかしここ数年、高級かき氷が流行しています。上質な氷を繊細な器具で細やかに削り、高級な食材を惜しげもなく使ったトッピングをあしらい、大きな支持を得ているようです。

マンゴーを多用したもの、厳選された抹茶を使用したもの、こだわりの小豆を丁寧に煮たものなど、単なる色つきシロップには太刀打ちできないようなラインナップが並ぶ高級かき氷店。そのクオリティはとても高く、味は当然のようにとてもとても美味しいです。しかし、かき氷の本質は全く別のところにあります。

子供のころ、暑い夏の日、発泡スチロールの器に削られた氷が無造作に盛られ、ざっくりとシロップがかけられ渡されるかき氷。それを思い切り頬張り痛むこめかみ。蝉の鳴き声、波の音。海で、山で、行楽地で、屋外で楽しむかき氷こそが、夏の風物詩たるかき氷なのです。

確かに高級かき氷は美味しいです。お店で落ち着いて座って食べるだけの価値があります。水からこだわり、製法にこだわり、シロップやトッピングにこだわることで、かき氷はどこまでも高みへと登っていくことでしょう。

しかし、あの夏の日に食べたかき氷を、我々は決して忘れてはいけません。そこには日本の夏の景色が五感全てに訴えかけ、凝縮しているのです。

(桜田ケイ)