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温泉宿の楽しみといえば、卓上の銘菓である。
温泉宿を訪れ、部屋に案内されて、最初に目が行くところ。
部屋の中心にある座卓。
その上に、そっと置かれたお茶菓子。
荷物を置き、ほっと一息をついて、お茶を楽しむ。
温泉に入る前のひと時に、添えられるお茶菓子。
それは、温泉宿での喜びが始まるファンファーレのようなもの。
お茶と、お茶菓子。そして、温泉。
内湯に露天風呂、サウナがあったら少し入ってみたり。
もちろん宿自慢の夕飯は楽しみだし、朝食だって楽しみだ。
温泉宿を様々な角度から味わい、くつろぐ。
そのことに、疑問を挟む余地は一切ない。
しかし、忘れてはいけない。
最初に食べた卓上のお茶菓子は、その宿が選んだ特別な銘菓なのだ。
もちろん、血糖値がどうとか温泉に入る前に何やら言われてはいる。
そんなことはどうでもいい。お茶菓子が美味しい。それで、いい。
温泉饅頭、豆菓子、羊羹、そのチョイスは宿に委ねられている。
美味しかった印象が強ければ、お土産として持ち帰ることもやぶさかではない。
日常を離れ、温泉宿を楽しむ。
その第一歩を、その扉を開いてくれる、卓上の銘菓。
非日常へのリラックスを誘う魔法のような、卓上の銘菓。
主張しすぎず、控えめに。それなのに、素晴らしい効果を及ぼす。
温泉宿の卓上の銘菓こそが、真のおもてなしと言えるのではないだろうか。

(桜田ケイ)