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先日、国立新美術館(乃木坂)で行われているミュシャ展と草間彌生展を見てきました。

ミュシャ展
http://www.mucha2017.jp/

草間彌生 わが永遠の魂
http://kusama2017.jp/

若い頃にアールヌーボーやミュシャが好きだったなぁと思い出して、行こうかなと思ったのですが、草間彌生展も人気ということで一緒に見ようかなと。
相変わらず、事前にたいして調べずにふらっと行ったのですが、先に行った神谷樹先生から「チケット売り場が並ぶので、先に買って行った方がいいですよ〜」とのアドバイスを聞いていたのでオンラインチケットを買って行きました。

まずミュシャのほう…
アールヌーボー調の美しい女性のイラストが有名だと思うのですが、今回のメインは彼が50からの16年間をかけて描き上げた「スラヴ叙事詩」という連作がメインです。

ひとつひとつがとても大きな作品で、6m×8mのものもあります。
スラヴ叙事詩というのはミュシャがチェコの歴史を元に描いたオリジナルの絵の連作につけたタイトルで、そういう伝承があるわけではないようです。
20点がまとまって国外に持ち出されるのは初だということで、そういう意味では大変貴重な機会でした。

しかし、実は見てて何かピンと来なかったのですよね…
きれいなんですよ。どの作品も劇のワンシーンのように光が当たっていて美しいのですけど…
なんだかなっとくがいかなかったので、帰ってからホロスコープをチェックしてみました。

太陽、水星、木星、土星が獅子という獅子過多の人。
しかし、個人天体の月は天秤、蟹金星、天秤火星で、活動宮のTスクエアです。
50歳の図を見ると、金星火星の180度に海王星が乗っかってますね。
獅子で描いたというより、山羊ー蟹180度で描いたんだなぁと納得。

一応、戦いのシーン描いてますし、大きな絵を描いているのは獅子っぽいのですが、テーマが説教くさい感じなんですね。
でも見てるほうとしては、獅子を期待するからなんだか肩透かし感ある感じ。

そのためかどうかわかりませんが、できあがった直後は時代にあってないと不評だったようなのです。
固定宮のダメダメな部分ですが、16年もかけて描いているうちに時代が大きく変わり、チェコスロバキア共和国は独立済み。
込められた山羊ー蟹風味のメッセージが時代遅れに。
蟹海王星の時期のうちに出していればよかったのかもしれないですが、海王星はとっくに獅子へ移動していて、そりゃ獅子のミュシャに対して獅子っぽい作品を期待するよなぁと思いましたね。

しかし現在は、冥王星が約半周して山羊に入り、海王星も同じ水サインにありますので、この連作に込められたメッセージが普遍的なものとして活きてくるのでしょう。

参考:スラヴ叙事詩
http://www.mucha.jp/slavepopej.html

私が懐かしみたかった、アールヌーボーの美しい女性の絵もありました。
当時の商業ポスターをたくさん手がけたようなのですけど、お芝居のポスターは獅子っぽいなぁと思うんですよ。
ただ描く女性のイメージはやっぱり蟹で、見る人に親しみを感じさせることができるのでしょうね。

すごく好きな一枚があったのですが、それは今回なかったようでした。
すごく好きだったのにうろ覚えなので、もう一回見たかったんですけどね〜

それは見られなかったけど、ミュシャの繊細な筆運びや、女性の描き方は好きですね。
劇画の走りみたいなタッチのものもありました。
繊細さは水星土星の合かな。
テルマエロマエのヤマザキマリさんが確か牡羊で水星土星合をお持ちなのですが、火のサインでもこの組み合わせは繊細かつ丁寧な筆運びです。

そして、草間彌生 我が永遠の魂展。

入場は並んでませんでしたが、チケット売り場と物販のレジがめちゃくちゃ並んでました。
チケットは買っていくといいですよ〜

草間彌生さんについては、直島のポップなガボチャのオブジェ作った人だよねというくらいの知識しかない状態でした。相変わらず何も調べないままGO!
何座かなぁという私に友人が「弥生さんだから、3月生まれなのでは?」ともっともな指摘。
魚か牡羊になりますが、あの赤い髪…牡羊だよね。(牡羊の身体対応→頭 牡羊のカラー→赤)

気軽な感じで入ったらまずこの部屋! 圧巻です。
2009年、80歳になってから描き始めた大型連作を並べた部屋です。
絵を見ててすぐ感じたことは、「もしかして強迫神経症?」

やっぱり人って無意識に、絵を9分割で見てるような気がするんですよ。
そのロジックを知ってても知らなくても。
(画面を9マスに分けて、どこに何が入っているかで心理状態を見ることをさしています)
そこにはまらない、妙な居心地の悪さを感じるんですよね。
安心できない、追い立てられるような何か。

10歳で幻覚を見ないようにするために描き始めたとのことで、長く精神を病んでいた時期もあった様子。
若い頃から今年制作のものまで、たくさん作品が並んでいましたけど、見ていくとなかなかしんどいです。
作品を生み出していかないと、安定が保てない鬼気迫る感じが伝わってくるんですよね。

実際に作品と見ていくと「強迫」というタイトルがついたものがいくつかあったので、あとで調べたら早い時期に診断を受けていたようです。

ホロスコープを見てみました。
太陽と月はサインがトラインなのですが、それぞれがなかなか辛そうな配置です。
少し遅い時間の生まれで月は海王星と合なのかもしれません。

裕福なおうちに生まれたのに、母親からの虐待がひどかったとのこと。
絵が描ける環境(裕福さと父親の応援があった)でまだよかったのかもしれません。
月と海王星の合は、溺れるように生み出し続けなければ安定しない。
牡羊初期度数の太陽は天王星と合で、人とは違う、新しくて変わったことをし続けなくてはいけない。
蟹火星と山羊土星でTスクエアができており、家庭や社会の上下関係に反抗しながら、つねに生み出し続け、壊し続け、走り続ける人生。
月と太陽のスピード感の違いとそれぞれの息苦しさみたいなのを、作品から感じました。

ただひとつよかったなと思うのは水星のコンディションですね。
魚の水星は山羊土星と60度、牡牛の金星木星とも60度、蟹火星と120度…。
丁寧かつ繊細な作品作りとなっています。

一番素敵だった作品は「生命の輝きに満ちて」というもの。
閉じられた小部屋の中で表現されているものですが、来場者は部屋に入るなり感嘆の声を上げていました。
こちらの下の方に画像あり。 http://kusama2017.jp/point/

かぼちゃも人気でしたね〜
中には入れませんが、たくさんの人が記念撮影していました。

たまたま両者、火のサインどうしのアーティストを続けてみたのですが、「生み出し続けること」「表現し続けること」について、すごく考えさせられました。
そして、ああ、まだまだ自分は「火」をやれてないなぁと。

どうぞ見に行って両者の火のサインのパワーを感じて見てくださいませ。
今週末なら桜も見頃だと思いますよ〜

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