ブラッチャーノ湖
ローマ県の北部に位置するブラッチャーノ湖は、周辺の火山活動によってできた湖です。57.5平方キロメートルの大きさはイタリアで8番目、深さは164メートルで同じく7番目となります。
ラッツィオ州を横断するアッローネ川はブラッチャーノ湖を源流とし、マッカレーゼ付近でティレニア海に流れ込みます。
ブラッチャーノ湖を囲む3つの町、ブラッチャーノ、アングイッラーラ・サバツィア、トレヴィニャーノは、湖から2キロ先に位置するマルティニャーノ湖も含め、1999年に州立自然公園に指定されました。湖は周囲に広がる森とともに厳重に管理され、すばらしい環境が保護されています。
ブラッチャーノ湖では主に投網による漁も行われています。淡水魚だけでなく、昔からウナギが獲れることでも有名です。イタリア語でウナギは「アングイッラ」。湖の周り町のひとつ「アングイッラーラ・サバツィア」は、このウナギから来ている地名ですね。
湖には1年を通して白鳥やカモが生息しています。パンを投げると水際まで寄ってくるほど人懐こいです。
春から秋にかけては、遊覧船が運航されます。周辺の町をめぐる観光船で、時間は時期によって異なります。片道5ユーロ。予約不要。
湖は水質汚染がないので、泳ぐことができます。モーター付きの船は遊覧船と漁船のみ、汚水も流れ込まないように、徹底的に管理されているためです。
ボートやカヌー、ビーチパラソル、ビーチベッドなどをレンタルできるので、さまざまなアクティビティで海水浴のように楽しむことができます。
オルシーニ‐オデスカルキ城
オルシーニ‐オデスカルキ城は中世には、守りの砦としてその礎を築かれた古城です。ローマ貴族のオルシーニ家がその繁栄とともに城を拡大、ブラッチャーノの町を繁栄へと導きました。
現在の当主は同じくローマ貴族のオデスカルキ家。今もここに住んでいるため、半分ほどが一般公開されています。城の中には代々のファミリーが使った家具や食器、武具などが並び、ガイド付きのツアーで一つひとつの部屋の説明を聞きながら見学できるのも面白いです。
オルシーニ‐オデスカルキ城はウェディングスポットとしても知られ、トム・クルーズが挙式をしたことで、一躍有名になりました。
ブラッチャーノ旧市街
古城の周囲には、中世の街並みが今もそのまま残っています。古い石畳や建物、迷路のように入り組んだ小道に、まるで中世のイタリアにタイムスリップしたような感覚を味わえるでしょう。
ブラッチャーノ新市街
駅近くの新市街エリアには、かわいい雑貨や洋服、お菓子屋さんなどが並びます。ローマ中心部とは違い、人も少なく、治安も良いので、のんびりとした空気のなかでショッピングを楽しめます。
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古城と湖の町、イタリア ブラッチャーノ通信